今日は記念すべき日となりました。
2日前、かんぴょう様から譲っていただいた、大正時時代の旧型カンピョウ挽き機を再生に成功しました!
2日前はこうでした。
機械全体がサビ!鉋も朽ちて無くなっていました。
入手翌日、錆び落としをします。この日、古道具好きな私の父も錆び落とし作業に参加。楽しんで錆び落
としをしておりました。
親父曰く、古い鉄は良い鉄を使ってるそうで、錆びが鋼材深く入っていかないそうで、この機械もそうでし
た。親父は、‘流石昔の機械。良い鉄使って出来ているなー!!’と驚いていました。
サンドペーパーで磨き、ワイヤーブラシで磨き、油布で磨きます。
次が問題の、朽ちた鉋の製作が待っています。これが一苦労です。
この紙を参考にし元の鉋サイズを読みとり、鉋を製作します。
尚、歯には小型のステンレス包丁を使います。
鉋本体に専用のくぼみを付けて程よい角度に包丁を固定。
鉋についていた古い部品、ネジはまた使います。
旧鉋は真ん中で折れていました。今回は大事を取って、幅を大きく、折れにくくしています。
更に、スライスした干瓢を機械に固定する専用の円盤(大・小)を新造します。
新しい鉋が付き、油布でふきあげた機械。黒く鈍い光沢が出ています。
干瓢の実は、おなじみの野瀬干瓢を使います。
包丁は、大きなスイカ包丁を使って、干瓢の実を写真のようにカットしていきます。その後、外側の皮を挽いて、専用の固定円盤+カットした干瓢を機械にセットします。
準備はOK!加工開始!!!
加工出来ました!!挽きあがっています!! 復活です!
挽き始めは少々力が要りますが、中心部へ挽いていくと楽にハンドルを回せます。
無事に旧型干瓢挽き機が復活しました!☆
この様にして、現在の機械が考えられるまでは、写真の機械等を使い、苦労して職人さん達は干瓢を加
工していたのですね。いい経験になりました!
この機械を譲って下さった、ブログでお世話になっております’かんぴょう様’に大変感謝申し上げます!
誠に有難うございます!!大切にこれからも使っていきます!
干瓢生産史的にも大変貴重な機械。復活したのがとにかく嬉しいです!!☆