★☆★ \ 足育日和 / ★☆★
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
みやざき足育センター代表・JEFPA認定 足育インストラクターの成田あす香です。
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私は、足育アドバイザーの仕事を始める前までは、約5年ほど着物暮らしをしていました。
本当に、ほとんど毎日を着物で暮らしておりました。
着物に袴を履いてママチャリに乗り、時には川遊びをしたり木に登ったり(笑)
着物にたすき掛け+前掛けで、家事は全てできます。
妊娠中も産後も、着物なら新たに用意する必要がありません。
着物は「着付ける」ものですから、臨月のお腹でも大丈夫。
産後は、身八つ口から授乳ができて、授乳服もいりませんでした。
↑この授乳姿勢は足育の視点ではNGですけど。
そんな私ですが、未だに苦労しているのが「履き物」です。
着物のときのは着物と言えば「草履」や「下駄」ですが、
これだけはしっくり来る物、納得のいく物が見つかりません。
よくよく考えてみれば、洋服を着るようになる前の人々と、
現代の私たちで大きく変わったのが「移動手段」です。
車ができて、車にあった路面になって、私たちの足を使わなくなって…。
日本の気候や、日本の文化、日本人の身体に合った着物ですが、
環境が変わったら、変えていくべき部分も、本当はあるんですよね。
実は、自然と変わっているのが、腰紐の位置です。
昔の着物の写真を見ると、
腰紐は腰の辺りで締めていたことが分かるのですが、
今はお腹のあたりで締める方が多いです。
こうしないと下着の脱ぎ履きができないですからね…。
この着方が逆に当たり前になってしまい、
腰骨の位置で締めることにこだわる私は、
着付けの先生とケンカしたことがあります(笑)
それなのに、履き物だけは面々と「草履」「下駄」。
それが、本当は間違っていると私は思っています。
洋服を着るようになる前の人々と、
現代の私たちで大きく変わったのが「移動手段」と書きました。
この変わったことに適応するためには、
実際に、下駄や草履が履けない場面も出て来るんです。
まず、車の運転。
車を運転するためには、下駄や草履はNGです。
宮崎の着物仲間は、着物で運転しているときに、
履き物を疑われて声をかけられた人がいるそうですが…
履き物の規定は「道路交通法施行規則」という各都道府県が定める法律に基づきます。
都道府県で定めるので、内容が厳しいところもあれば、そうでもないところもあります。
宮崎県では
「げた、スリッパ、つっかけ、ハイヒールその他運転操作を妨げるおそれのある履物を履き、
又は運転操作を妨げるような方法で履物を履いて、車両(軽車両を除く。)を運転しないこと」
と道路交通法施行規則第12畳7項で定められています。
きっと、着物だからアヤシイと思って、声をかけられたんですね。
着物を着て車を運転するときは、履き替え用の靴を用意するか、
運転できる履き物で出かけなくちゃいけません。
私はスニーカーに履き替えたり(ずっと着物+スニーカースタイルのことも)、
足に固定できるスポーツサンダルに履き替えたりしています。
礼装のときは足袋で、スニーカーが履けないからスポーツサンダルですね。
次に、路面の変化。
車が走りやすいように、現代はアスファルトの固い路面です。
以前、アシックススポーツ工学研究所を見学させて頂き、
路面の違いを体感したことがあります。
*そのときの記事はこちら
芝生、競技用トラック、アスファルトと歩いてみると、
アスファルトの硬さがよく分かりました。
アスファルトを歩く前提で作られているウォーキングシューズでも、です。
昔の路面は、土が基本。
土は柔らかいので、底が薄い草履や木製の下駄で大丈夫ですが、
アスファルトを同じ物で歩いたら、足にかかる負担は大きいですよね。
アスファルトを歩くための、着物の履き物が必要なんです。
私は、着物仲間からの口コミで知った、菱屋カレンブロッソのカフェ草履を履いてます。
底にEVAという軽量でクッション性の高い素材が使われているので、
外で長く履いても足裏が痛くなりにくいです。
今はカジュアルなデザインのものを持っているのですが、
もう1足、礼装にも使えそうなデザインが欲しい…思っているくらいです。
最後、これが一番ポイントなのですが、私たちの足…。
昔の人と私たちでは、毎日の歩く歩数が違い、脚力が違います。
どれくらい違うのかな~と思って調べてみたら、
平成22年の日本人1日あたりの平均歩数は、男性で7,136歩、女性で6,117歩。
江戸時代の庶民は1日3万歩ほど歩いていたそうですよ
*参考:無印良品 くらしの良品研究所「 ウォーキングのススメ」
運動量の減少から、運動機能の低下、足のアーチ力の低下、様々な足トラブルをもつ私たち。
昔の人と同じ履き物で、本当に大丈夫でしょうか??
靴はファッションだけではなく、選び方によっては足をサポートすることもできます。
しっかり歩くとき、足のアーチ力が低下しやすい月経前や産前産後などは、
足の骨格を理想的な形に保てる「靴」での着こなしも必要かな~と思います。
カラフルなスニーカーや、皮素材のスニーカーなどは、
着物と合わせても素敵…ですよね?
(センスと価値観の問題なので、なんとも言えませんが)
最近は、着物を着る人も少しずつ増えています。
表参道では、着物の古着屋さんがたくさんできて、
ステキに着こなす若い女性が増えています。
それに合わせて、着物に合い、現代の私たちの足にも良い、
ステキな履き物が開発されたらいいな~と妄想しています。
足の横アーチやかかとを支える機能のある草履、とか。
ドイツのコンフォートサンダルのようなイメージで、
足のアーチを下から支える機能のある草履、とか。
靴屋さん! 草履屋さん! 着物屋さん! ぜひ、よろしくお願いします☆
意見なら、いくらでも出せますよ(笑)
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