今夜の一品は、


明日公開の映画 『食堂かたつむり』より、

主人公が作る『恋が叶うジュテームスープ』


―――原作バージョン。


…みたいなの。


Soup Stock Tokyoでも
さっそくコラボしていましたね。
近くにあるなら、ちょっと味わいに行ってみたい。

最寄は…仙台駅か。

まぁ、気が向いたら。


小説では、

お客様に出すたびに、使う野菜や量が違う、味も勿論違うスープ
として登場するのだけれど、

このスープが絡むエピソードでは、

主人公の野菜に対する考え方の変化が綴られていて、

その部分は

最初に読んだ時にとっさに手元にあった付箋を貼ってしまうほど
共感、というか、するっと心に入ってきた。


引用は控えますので、

気になった方はご一読くださいませナイフとフォーク



主人公の帰るふるさとは

「濃い山の中」で

「日本有数のバンジージャンプの里」



もしや

…山形県鶴岡市某所?



ピンときて、

「…山形にゆかりの作家さんだったりして。」と思ったら

作者の小川糸さんは、山形市のご出身でした。

モデルが朝○村かどうかは分からないけど^^


物語は、

温かくて人間臭くて、だけど料理や野菜や食べることに
関しては、すごくエネルギッシュでスピード感のある
書きかただな、と思う。

生きる、死ぬ、食べる

いのちに関しての描写は、しっかり残酷で正直。


めりはりもあって、

映画向きの小説かも。

普段なら原作読んで終わり、だけど

料理に対する気持ちの部分がどれだけ反映されるかは
ちょっと興味ある。。。


明日、早めに用事が終ったら映画館に行こうかしらん。




あ、小説に出てくるお料理のこと。

レシピ本もでているけれど、

料理好きーとしては、

まずは自分で作ってみたいじゃないの。


というわけで、

一番簡単そうな「ジュテームスープ」


今日は週末。

冷蔵庫に残っている野菜の切れ端を使って、
のんびりと作ってみましょう。


材料は

 *大根
 *にんじん
 *玉ねぎ
 *しめじ
 *えのき
 *さつまいも
 *高野豆腐


皮も全部かつらむきにして、綺麗に洗って細かく切る。

野菜を1種類ずつオリーブオイルで蒸し煮にしながら
加えていけば、
旨みも出るし、アクもそんなに出ずにすむ。

さっそくオリーブオイル、


…が、ビンから全く出てこないぞ(笑)


今日の最高気温は0度。

室内とはいえ寒いキッチンで、オリーブオイルが固まるのは
避けられなかったわ(笑)


すかさずごま油にして、和風に路線変更。

1センチ四方に細かく切った野菜を、
丁寧に蒸し煮にして最後にダシ汁を加え、
コトコト煮込んだらほぼ完成。

高野豆腐は、軽く戻した後手でちぎって加えた。


野菜だけで、こんなに甘い。

ほんのすこしの薄口醤油と
天然塩で味をととのえて出来上がり。


最後に、荒く挽いた黒胡椒をひとふり。

…柚子の皮の千切りが欲しかったな、と思ったけど
そんなに都合よく余っていませんよね。


完成。


『食堂かたつむり』の

「ジュテームスープ」みたいなの。


$- 緑ノ森 - / Trattoria Fantasia-100205_202756.jpg



「敬って作り感謝していただく」



今夜も、信条を胸に刻んで


いただきます。