実家に帰ってきた。


金曜日の夜に、まるで滑り込むが如くあせる


今日も、

『誰かが帰省すると、必ず天気は雨』 のジンクスを裏切ることなく、さらさらと雨が降っている。

こればかりは、しょうがない。雨女、は生まれたときからの体質なんだから。

空気はしっとりと、冷えて冷たい。白く煙る息が、この時期ではやたら新鮮。


電車を降りると、風に混じって川の匂いがする。この土地の香り。

耳を澄ますと、水の、流れる音もする。川の音。

駅のホームの向かいは、山。木々の葉ずえがざわめいてる。

空気がささやく感触ったら、気持ちがいい。

なんて平和な環境音音譜



ここに帰ってくれば、・・・少なくとも外にいれば、視界の半分以上は緑色霧

個人的感覚で調性にはめ込むなら、きっと、F-dur、だ。

何も無いけど全部ある。


――――自慢します。

この土地は、風がめぐり、水は清ら、な愛すべき我がホームグラウンド。

目にも耳にもお肌にも、いいのよブーケ2



で、



「いただきます~ラブラブ」 と早速実家で夕食にありつく。


春鱒の煮付けに、ヒラメのお刺身。大好きなひじき。そしてお米。

特に鱒・・・最高アップ

ふっくらしていて、味加減も絶妙。さすが。

なにより、米が美味しい。水が美味しいから。



美味しい水は、美味しい米と美味しいお酒と、美しい女性をつくる。

・・・・・らしい。


確かに、米どころは地酒も美味しいし、美人も多い。秋田みたいに。

水に、美しくしてくださいと頼むわけではないけれど、あやかりたい気持ちはする。




明日は師匠と一緒に料理しよう。

帰省のたびに、ひとつレパートリーを増やす。くらいの意気込みでなければ。

・・・料理上手には、なれない。



ごちそうさまでしたキノコ