【園長コラム】 成長に大切な幼児期をどう過ごすのか。 | さつきやま森のようちえんのブログ

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2012年4月から大阪府池田市でオルタナティブ教育を実践している「さつきやま 森のようちえん」のブログです。日々のあれこれをつづっていきます。

 

 

いよいよ今日で今年度のさつきやま森の学び舎&ようちえんの活動が終わる。

残すところ明日の終業式のみとなりました。

1年を思い出し。ここまで歩んだ4年を思い出すと感慨深いものがあります。

 

4年前、自分の子どもを入れたい幼稚園がない!!

と言うところから始まったこの園。

今では、親子クラス、ようちえんクラス、小学部。

それぞれに元気いっぱい子どもも保護者も来てくれています。

 

何も教えない。

プログラムは何もない。

 

それで子どもは育つ!!

そう信じることが一番難しかったなと思います。

 

どうしても大人から見ると効率が悪かったり、クオリティーが低かったり。

でも子どもは一見遠回りに見えるその道を進むことが一番だと、

今は確信を持って言うことができます。

 

4年前、説明会に来た人に言われた一番多いこと。

「こんなに自由で小学校に通い始めた時にイスに座れるんですか?」

 

私たちは大丈夫だと答え続けました。

そして、ここの子どもたちはそれを証明してくれています。

彼らは、静かに人の話を聞く時はしっかりと座って聞いてくれます。

 

それともう一つ。

少人数(15人)で人間関係が学べますか? 友達も少ない気がしますが・・・。

 

先日こんなことがありました。

 

創作の日。

みんなで紙を切りまくって準備をして、木の上から花咲じいさんのようにまく。

 

たった1分で終わる。

その後40分お片付け。

 

その時に、1人の子が少し高いところで紙を切り始めた。

しかもその子、準備のときは全くやっていない。

 

保護者の方がたまたま来ていてその様子を見ていました。

準備もせず、片付けもせず。

保護者としてはもやもやとしますよね。

 

それでもスタッフも子どもたちも特に何も言わない。

 

そして1人の子が、その紙を切っている子に一言。

 

「なにやってんねん。しょうがないな~。」

 

そうやって受け止めてくれていました。

ここでは今やりたいことが一番目だしね~。

 

紙を拾わない自由もある。

そして拾わない=悪ではない。

それも受け入れる子どもたち。

 

更にこんなことも。

 

その紙を切っていた子が今度は友達を呼びます。

その相手は本を読みはじめたら集中してしまって返事をしない。

 

「A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。A君。」

大人だったら3回目くらいで怒りだしますよね。

20回くらい読んだとき、A君は、

「何?」

とやっと返事。それに

「あとでドラえもんごっこしようよ」

「いいよ」

会話はそれで終了。

 

A君のことをよく知ってるよな~。

その子の個性を尊重し合えるからこんなことになる。

 

人間関係の深さに驚愕です。

文章でこの凄さが伝わるか・・・。

そのうちに講演会でもしたいな~。

そんな風に思いますけどね。

そう言えば動画配信しているからそこでもいいか!!

 

 

いい人間関係を持っている=たくさん友達がいる

ではない。

 

私も、本当に友と呼べるのは1人かもしれない。

でも、1人そういう人がいたらそれでいい気がする。

私のことを深く理解してくれる人が世界に1人いたら幸せだな~。

 

ここの子どもたちはお互いをそうやって見ている。

何と幸せなんだろう。

お互いを深く理解し、尊重し合う。

こんな人間関係が子どもたちだけで作れるんです。

 

私たちがしているのは見守り。

ひたすら大人はストレスだけど、見守る。

それが世界中でできたらいいのに。

 

最近感じること。

大人は子どもが進化したのではない。

後退したのだ。

 

知識はいっぱいだけど、精神的には子どもの方が遥かに人格者。

 

思いやりが溢れ出て

相手を尊重して

笑顔で人を幸せにする

 

こんな大人になってほしい。

そう思うでしょうが、子どもはすでにそうなんです。

 

それを奪っていくのが大人や教育。

 

おかしな話です。

 

明日で卒園の子どもたちもいます。

泣きたいときに泣こう!!

そうやって子どもたちとの最後の時間を過そう。

そう思う最後の活動日でした。

 

 

園長太郎

 

 

この園でのエピソードも交えた子育てを楽しく、そして子どもがそのまま育っていくための動画。

子育て大百科を配信しています。

何歳からでも実践してあげてほしいことをまとめてみました。

 

子どもが、知能だけでなく、人間性も育ってほしい。

いや、大人が邪魔をしないためにどういう風に考えたらいいか、

そんなことをまとめたものです。

 

ぜひたくさんの人に見てほしいものです。

 

この動画の収益で私たちの園は更に前に進むことができます。

そしてたくさん売れれば売れただけ、私たちのような学校を増やしていくことができます。

 

今の日本の社会。

どうしてもお金がないとできないことがいっぱい。

だから、私たちが先頭に立ってお金を集めて、助成金を渡せる仕組みを作りたい。

 

公立の学校とは違う教育が選べる社会に。

もちろん公立がいい人はそのままでもいい。

でも子どもたちが教育を選べる環境が日本に出現したらいいな~。

 

そのためにこの動画を買っていただくか。

運営協力金で協力していただければその社会に近づきます。

 

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