
今回は写真の話。…さてふつう美術館というのは入場者による展示作品の写真撮影を一切禁止しているものなのです。

作品によっては作者やその遺族が存命中で著作権の保護をする必要があったり、撮影時のフラッシュの強力な光によって作品が損傷する危険性があったり(細かい光分子の粒を思いっきり大量にぶつけているのと同じなのだそうです)、あるいは直接的には、撮影している人が作品の前を占有することによって、他の入場者の鑑賞の妨げになったりと様々な理由があるのですが、世界各国の美術館を見て回って共通して言える事は、私の知る限り規模の大小に拘わらず、所蔵作品の撮影を禁止していない美術館・博物館はまず無いということです。
さて話はルーヴルにもどって…「世界最高峰の美術館」として他の有象無象の美術館の規範となるべき存在のこのルーヴルなのですが、いざ展示室に入ってみると、ふつう撮影禁止であるはずの館内でなぜか観覧者があちこちで絵画の写真を撮りまくっているのです((((((; ̄□ ̄)!!!。

※イメージ映像(ルーヴルではありません)
確かに、ルーヴルの所蔵作品の作者はほぼ間違いなくはるか昔に死亡しているので、著作権的にはたぶん問題は無いのでしょうが…館内には案内役兼監視員の学芸員があちこちに配置されて監視の目を光らせているにも拘わらず、入場者が展示作品の写真を撮りまくっているのです。

※イメージ映像(ルーヴルではありません)
これは一体何なのでしょう。さすがに三脚や照明機器を持ち込んで、日本の「カメラ小僧」のように本格的な撮影をするような輩はいませんでしたが、見ていると一見普通の外国人女性なんかが学芸員の目の前で堂々とデジカメを取り出して、古今の名画をパチリと撮って、何のお咎めも受けずに普通に鑑賞を続けられるのです。そしてまた気に入った作品の前に来たらカメラを取り出してパチリ…日本の美術館であればカメラはおろか携帯電話を取り出しただけで、すぐさま監視の学芸員が飛んできて「すいません、館内の撮影は禁止となっておりますので…」という事になるのですが。

※イメージ映像(ルーヴルではありません)
写真を撮る輩があまりに多くて、一々注意するのが大変だからユルユルになっているのかとも思って館内を見てみたのですが、もちろん大人しく絵画を鑑賞している入場者のほうが圧倒的に多いですし、公共マナーにうるさいはずのヨーロッパ人もこのルール破りに対して何ら注意する事もなく、逆に撮影の邪魔にならないようにカメラの視界から外れてあげたり、館内を移動する時も撮影者の後ろのほうをわざわざ通ったりと撮影者に対してかなり甘い扱いを皆しておりました。
どういう事なのかと思って館内で無料で配布されている館内案内図の説明を見てみると、ここルーヴルでは館内の一部を除き「展示作品の撮影がOK」なのです(((((°∀°)b!!!。「館内規則第33条」とかで、ルネサンスから近代のフランス・イタリア・スペイン絵画の展示室と、旧王室の宝飾品があるらしい「アポロンギャラリー」( らしい、というのは前回のブログのような理由で見落としたからです。) 以外は撮影可、という事なのです。たださすがにフラッシュの使用は全館で禁止なのですが。
そういう訳ならばじゃ私も、という事で早速カメラを取り出して古今の名画を撮影(=⌒▽⌒=)☆と洒落込んだわけなのですが…いや~、これがなかなかうまくいかないんですわ┐( ̄ヘ ̄)┌。

こちらの西洋美人画のように上手く撮れる例はまれで、作品の展示位置や照明の当たり方なんかで画面が暗かったり照明の光が写り込んだりでなかなか上手くは撮れないのです。

光の写り込んだ「ガンをとばす聖母子像」
特にルネサンス期の絵画なんかは作品保護の観点からかあまり強い照明が当たっていない作品も多く、こちらのダヴィンチの晩年の傑作「洗礼者聖ヨハネ」などはそのせいで画面が真っ黒で、インターネットのサイトからダウンロードした画像のほうがよっぽどキレイという残念な結果になってしまいました。

左:私の撮影・右:ダウンロード
あるいはこのあたりの「素人には上手く撮れない( 撮らせない?! )」という現実を踏まえた上での「撮影OK」なのかもしれません。まあ中には天下の名画がトンでもない展示の仕方をしていてとてもまともに撮影できる状態ではなかったというものもあったのですが、その辺に関してはまた次回。
う~む、確か私がパリに行ったのは昨年の2月だったと思うのですが…このペースでブログを書いてるとパリ篇が終了する前に「フランス訪問一周年」を迎えてしまいそうですナ…(((((^□^;)!!