本日、盛岡市に動物愛護センター設立請願のための調査ということで、
現在の県央保健所の保護施設を見学に行ってきました。

施設は旧ゴミ処理場の中の一画にあります。
他の施設は現在は使われていません。


旧ゴミ処理施設は朽ち果てています。
ちょっと怖いですね、、、


この後、雷鳴が響き豪雨となりました(´Д`;●) 


こちらが建物です。
犬、ねこ保護センターという看板はありますが、
昭和44年建設の「犬抑留所」そのままの施設です。

見えている緑の建物は焼却炉です。
雨のため写真を撮れなかったのですが、
隣には小さな供養塔がありました。


施設の中はこのような感じです。


もともと猫のための施設ではないため、
入り口すぐの玄関スペース(?)
が猫の保護場所とされています。
こちらに小さなケージが5台。
キャリーバッグより少し大きめくらいの1段ケージです。
扉の後ろはすぐ外です。

コンクリート造なのと周囲は自然に囲まれているので、
夏の暑さはそれほどでもないけれど
冬の寒さはかなり厳しいとのことです。

保管中に亡くなってしまう猫もいるとのことです。
職員さんたちの改善の要望もあり、
昨年は冬場こちらのスペースにストーブが設置されたとのこと。


その正面にもケージが5台。
かなり使い込まれたようで錆びています。

その横にも1段ケージが2台。
新しく買ったものだとのことで
他のものよりは大きめできれいです。



その奥の部屋にもケージがあり、
ここにも猫を置けるとのことでしたが、
スペース的には限られています。

施設自体の老朽化が激しく、エアコンを設置することは不可能とのことでした。
(配線も古く漏電などの危険性あり)

毛布などもほとんどない状態。
(支援物資の受け入れは可能だそうです)



手洗い場と消毒設備、、、(?)

さらに別の部屋はわんこのスペースです。
元々犬のための施設ですから、こちらは広さは十分にあるようです。


これはトイレ、、、??




今日は2匹のわんこがいました。
この子は迷子犬で、無事に飼い主さんに返還されるそうです。
よかったね!!



この子は野良犬ちゃんだそうです、、、。
しっぽ振って愛想のいい子でした。
もう少し人慣れ訓練をすれば譲渡も可能かもしれないとのことで一安心。
幸せになるんだよ。
譲渡希望の方はぜひ岩手県央保健所へ!!



ひとつ2段ケージがあり、
今朝引き取られた子猫が4匹保護されていました。
雨のせいか、施設内は肌寒く
保護されたばかりの子猫には良くないので
予定外でしたがその場で連れ帰ることを決めました。

離乳が済んでいるのですぐに処分されることはないとのことですが、
とてもこんなところに見捨てていくわけにはいきません。


汚れていますが、状態はいいようです。


キャリーバッグをお借りして
思わぬおみやげとなりました(・_・;)



そして見学中にも盛岡市から猫がやってきました。
子猫のいた2段ケージに収容されたようです。
里親さんが見つからなければ
もりねこで再会する可能性もあるかもしれませんね(x_x;)


写真レポートは以上です。

ちなみに、殺処分のための機器は敷地内にありますが、現在は使用していません。現在は鎮静剤・麻酔剤・致死罪の三段階での処分を行っています。

こちらの施設が現在、盛岡市保健所が業務委託している岩手県の施設です。
頭数につき委託料を支払って使わせてもらっているようです。(料金不明)

今回の見学では、県央保健所の獣医さんと職員さん、そして盛岡市保健所の獣医さんと職員さん、みなさんと一緒にお話しすることができました。

県の職員さんも市の職員さんも、新しい施設が必要だということは感じていらっしゃいますが、内部からの声ではなかなか行政は動かないそうです。

本当は岩手県と盛岡市とが協力して一緒に使える施設ができるのが望ましいところですが、岩手県は広いので1箇所に業務を集約するのが難しいとの理由や、それだけの建物を建設するには数億~数十億の予算が必要になることから、東日本大震災の復興が十分に進んでいない現在、それだけの投資に見合った効果が得られるのかどうかを説得できないそうです。

もちろん、岩手県も動物愛護センターの必要性は認めていて「検討事項」として挙げられているものの、具体的な予定は白紙のままというのが現状です。

そういった面から考えると、
盛岡市単独で愛護センター設立を目指すほうが実現性が高いようですが、盛岡市が愛護センターの設立に消極的な理由というのもまた、「県と一緒にやったほうがいいのではないか」「岩手県でさえ作っていないものをなぜ盛岡市がやらなくてはならないのか」(できれば作りたくない??)という考えがあるそうです、、、。

規模や予算を考えると、これまでの収容頭数からいっても盛岡市だけであれば小さな建物で十分ですし、やりようによってはいくらでも低予算でできると思うのですが、、、。

現に、H26年の盛岡市の猫の収容はもりねこの保護頭数よりも少ないのです。
そう考えると殺処分ゼロも夢ではないと思うのですが、行政はなかなか難しいのでしょうか。
少なければ少ないで必要ないと判断されてしまいますしね
(>_<)

それでも、やはり市民からの要望が強くなれば動かざるを得ないことと思います。
もりねこでも何人かの市議会議員さんに要望を相談していますが、この件に関して署名はかなり有効とのお話しをいただいております。


取り急ぎ、現状のレポートでした。

ただいま、もりねこでは盛岡市議会に動物愛護センター設立を求める請願署名を集めております。

店頭での記入と署名用紙配布
またはHPから用紙をダウンロードすることもできます。
もりねこHP イベント情報

署名活動情報 
8/22 土曜日 くずまきエコフェス 葛巻高原牧場
8/26 水曜日  盛岡市 MOSSビル前

応援、ご協力よろしくお願いいたします!!

最後にひとつお願いですが、
わたしたちは、岩手県や盛岡市の職員さんを批判したり迷惑をかけたいわけではありませんので、この件で保健所への批判のご連絡などはしないでくださいね。
業務の妨げとなってしまいます。

保健所の獣医さん、職員さんたちはこんなに限られた施設で生かせる命を生かそうと必死に努力されています。
そんな職員さんたちがもっともっと動物のために活躍できる場ができるようにと応援したいからこそ、動物愛護センターを作ってもらいたいと思っているのです。