情報の価値を最大化する「頭がいい人の読書術」 | 118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

健康な人生を満喫している人は歯科と上手に付き合っています。歯科医師として日本初のアメリカ抗加齢医学会認定医が、歯科とアンチエイジングの意外な関係について語ります。

皆様こんにちは。栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。

 

あなたは「頭がいい人」って、どんな人だと思いますか?

 

「何ヵ国語も言葉を巧みに操れる人」

「難解で抽象的な概念を、初心者にも分かりやすく伝えられる人」

「物理や数学の難問を、いとも簡単に解いてしまう人」

「相手が求めていることを瞬時に理解して、適切な行動をとれる人」

 

 色々な解答があるでしょう。どれも間違いではなく、正解だとは思います。

 しかしコラムニスト・尾藤克之氏の新刊「頭がいい人の読書術(すばる舎)」の場合は「時間あたりの情報の価値を、最大限に出来る人」と表現できるのかなと感じます。

 

 

 私も「いかに読書の時間を確保するか」は常に悩みです。歯科医師

として最新の学術文献にも目を通さなくてはいけませんし、また開業医である以上、経営的な視点や情報をアップデートするためのビジネス書などもチェックする必要があります。その上で自分の好きな文芸書などを楽しむ時間はほとんど取れない、というのが実情でした。

 

 売れっ子のコラムニストとして膨大な書籍に日々目を通している著者は「10分で読み、30分でアウトプットする」を日常としています。限られた時間で、「その本からいかに有益な情報を取り出して整理し、しかも自分も他者も利用できる形にして提供するか」ということを徹底追求しているのです。

 

第2章の「3分の一リーディング」「2割8割の法則」など、実際の読書テクニックのコツはとても役に立ちます。「実践編」での、一部を読めない状態にした文書を理解する体験は目から鱗が落ちる思いでした。繰り返し習慣化していけば、効率的な読書のために非常に大きな武器になるのは間違いないでしょう。

 

 しかし、この作品で私がそれ以上に重要だと感じたのはそれ以前の段階、つまり「本を手に取る前の準備」です。読み始めた時にはすでに勝負は決している、といえるかも知れません。

 

 ビジネス書を読む目的は「爽やかな読後感」ではありませんよね。書かれている内容から自分や周囲に役立つ情報を抜き出し、実践につなげること。そのためにはアウトプット前提で読み始める。読み終われば記憶は急速に失われていく、それを逃さないために反復する、文章にしたり読書会に参加したりするなど表現するできる場を持つこと。自分の読書能力が最大限発揮できる場所や睡眠など、体調と環境面を考えること。

 これらを強く意識することで読書とその後の実践の効率は相当向上するだろうと思います。

 

 その他にも「スマホを見る時間があれば読書できる」「制限時間を設けて読む」「本以外のインプットメディアを厳選する」「教科書のリバイバル」など、ハッと気づかされるTipsが満載で、読者は自分に合ったところを実践できるでしょう。

 

 そして文章を書く者の端くれとして身が引き締まるというか、恐ろしいと感じたのは「読まなくてもいい本もある」「一番大切なのは、何を読まないかということ」というくだりです。

 

 過去の著者の作品には「3行で人を動かす文章術(WAVE出版)」、「あなたの文章が劇的に変わる5つの方法(三笠書房)」など文章を「書く技術」がテーマのものも多くあり、いかに読者を引き付けるかという情報、テクニックが披露されています。

 

 いくら優れた内容でも、手に取って読み始めてもらえないことにはどうしようもない。そのためには本文、特に書き出しを研ぎ澄ませることはもちろん、表題や目次の一言一句、装丁などの体裁がいかに重要かも再認識することが出来ました。

 

 この文章を書いていても「10分で読んで30分でアウトプット」はまだまだ出来ていませんが、到達点を意識して読書に取りかかれるようになったのは大きいと思います。「充実した読後感」が残る一冊でした。

 

頭がいい人の読書術

尾藤克之 アマゾン著者ページ

 

 

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