皆様こんにちは。栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。
第一回日本オーソモレキュラー医学会(JSOM)総会が20・21日の二日間にわたって都内・笹川記念会館で開催されました。
会頭は国際オーソモレキュラー医学会(ISOM)会長でもある柳澤厚生先生。この分野で著名な先生方が多数登壇するなか、座長と演者の両方を担当させて頂いたことは私にとって大きな経験になりました。
各先生方の講演はどれも印象深く貴重な情報収集の場となりましたが,
改めて振り返ると柳澤会長が発表した「会長宣言」が心に残ります。
「今から5年後、ここに集う全ての人がワクワクしながら
一人ひとりの立場でオーソモレキュラー医学を家族、友人、
そして国民に広め皆が健康で暮らせる日本にする」
「そして10年後、オーソモレキュラー医学に関心のなかった
医療人らが私たちのこれまでの活動を
心から誇りに思う、そういう時代にしたい」
これは「医療界にパラダイムシフトをおこす」ということですね。
でも10年後にこれを実現するというのが決して簡単なことではないのは、柳澤先生自身が一番よく理解されているはずです。
ビタミンC欠乏症である壊血病が、水兵にとって戦闘よりも恐ろしい不治の病であった18世紀。イギリス海軍のJ.リンド卿が柑橘類の摂取が特効薬との発表をしたのが1753年。ところが海軍がそれを公式に取り入れたのは1795年。40年以上の歳月が流れています。
情報の進歩や伝達のスピードが比較にならないくらい速くなった現代とはいえ、「10年で他者の価値観をひっくり返す」のはBig Challenge といえるでしょう。
しかしこの学会に集った私たちには、それを目指す義務があると考えます。エビデンスは着実に積み上がってきています。勇気をもって前に進む力を得られた2日間でした。
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