皆様こんにちは。栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。
先日参加してきた、米国ネバダ州・ラスベガスでのアメリカ・アンチエイジング医学会年次総会。
ほとんどの時間を学会会場で過ごしていましたが、食事などでホテルが面しているメインストリートを散策したりという時間もありました。
ネオンが夜通し瞬くカジノがずらりと並ぶ中に、大規模スーパーも何軒か。今回は是非寄ってみようと思っていました。
理由は「サプリ売り場の視察」です。日本よりもサプリ文化がずっと深く根付いている状況を確認したかったということ。
売り場の奥の方に入っていくと、期待通りサプリがずらりと並んでいます。
中でも目を引いたのがビタミD3。骨の栄養素として以前から重要視されていましたが、最近はガン予防や糖尿病への効果など、様々な効能が注目されています。昨年、日本では食事摂取基準で上限が4000IU/日と定められました。
しかし、オーソモレキュラーを実践しているドクターの間では
「健康維持なら4,000IUで十分だが、不調を切れ味良く改善するにはやや足りない」
というのが常識で、国産製品でも一粒5,000IUの製品も出ています。
早速陳列棚を眺めてみると、やはりありました。10,000IUの製品です。誰でも手に取れるスーパーの店頭で売られているのです。日本の一部の薬のように店頭で薬剤師のチェックが入ることもありません。専門家の間では「1日当たり10,000IUは安全」というのがコンセンサスになっていますので当然なのですが。
ただ、裏の注意書きを見ると「短期での使用で効果的」との記載はあります。ここは慎重を期したのでしょうね。
しかし、下段の「NO」の羅列には執念さえ感じますね。それだけ口に入るものに対する意識が高いということなのでしょう。さすが「自己責任の国」、アメリカです。
◆目次
序章 口の中の恐ろしい「もの言わぬ病」
第1章 全ての病気は歯から始まり、腸に至る!
第2章 認知症の原因も口の中にあった
第3章 食べていると確実に死に近づく食べもの
第4章 自分でできる歯と口のケア
第5章 いい歯科医とダメな歯科医
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