”がん食事療法でも糖質とるよ!ー長期に極端な糖質制限はしない” | 118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

健康な人生を満喫している人は歯科と上手に付き合っています。歯科医師として日本初のアメリカ抗加齢医学会認定医が、歯科とアンチエイジングの意外な関係について語ります。

皆様こんにちは。

栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。

 

 がん治療の専門家である古川健司先生の著作「ケトン食ががんを消す」が出版されました。

 

 これまで先生の学会発表も何度か拝聴しましたし、それ以外にも直接お話を伺う機会がありましたのでその内容に意外なところは余りありません。先生の患者さんに栄養指導をしている管理栄養士・麻生れいみさんがブログで多くの発信していますから、「低糖質の食事」に関心のある方なら私と同じく予想外のところはないでしょう。

 

 拙著「全ての病気は口の中から!」より、この「低糖質食」についての記述を拾ってみます。

 

 低糖質食が有効といっても、誰も彼もがそうすればよいわけではありません。特に不調を抱えている人や高齢者の場合は、低糖質食に詳しい専門家に相談し検査データをもとにして、本当に必要なもの、必要な量を突き止めていくことが大事です。それが最も効果的で、しかも安全な方法といえるでしょう。
 また成長期の子どもが長期にわたって極端な低糖質食を摂ることの影響は、まだ十分に調査されているとはいえません。常に最新の情報を収集していく必要がありそうです。

(拙著第3章 「食べていると確実に死に近づく食べ物」より引用)

 

 極端な低糖質食を小児が長期間続けることに慎重な姿勢を書いていたのですが、古川先生はこのリスクを「小児てんかん食」のデータを通して非常に明確に示しています。

 

  

 

 「とにかくケトン体の数値がが高ければいいのだ」というような考え方に警鐘を鳴らしたと言ってもいいでしょう。

 やはりその人の健康状態、疾患の治療目的などによって糖質量やケトン体数値は論じられるべきもの。個別化されたテーラーメイドの指導が必要なのです。

 その配慮をせずに一律に極端な低糖質をすすめることはリスクを伴うと言えるでしょう。