なぜ“「理解度の低い」糖質制限”は危険なのか | 118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

118歳も夢じゃない!抗加齢専門歯科医が教えるアンチエイジングの秘密

健康な人生を満喫している人は歯科と上手に付き合っています。歯科医師として日本初のアメリカ抗加齢医学会認定医が、歯科とアンチエイジングの意外な関係について語ります。

皆様こんにちは。

栄養を科学する抗加齢歯科医、森永宏喜です。

 

 最新号の女性週刊誌にプロテニスプレーヤーの錦織 圭選手の元管理栄養士さんの「糖質制限」に関するインタビュー記事 「錦織圭の元管理栄養士が語る なぜ“糖質制限”は危険なのか」が掲載されています。
 

 ある意味とても分かりやすい記事です(笑)
 
 文中で記者さんがご自分の体験を語っていますが、糖質オフで栄養不足・カロリー不足に陥り月経が止まるという、「やっちゃいけない糖質制限」の典型みたいなケースといえます。
 拙著「全ての病気は口の中から!」でも低糖質食(糖質制限)への誤った認識を警告していますが、一部引用してみます。
 
 健康寿命を延ばせるかどうかは、あなたが摂る栄養に
かかっているといっても過言ではありません。
ですから、食事についても気をつけたいことをいろいろ
書いてきました。
 
 ただ、糖質は減らしたほうがよいというと、そのことだけ
に一生懸命になってしまう人も少なくありません。
最近は「糖質制限」という言葉がひとり歩きして
驚くような誤解をしている人も、時々見受けられます
。今、実行している食事法は間違っていないか、本当に
あなたに合っているか、もう一度見直してみましょう。
 
①タンパク質はしっかり摂れている?
 
 糖質を減らしただけでタンパク質の摂取量が不足
していると、タンパク質にしかできない多くの機能が
低下し、体調はよくなりません。
不足分を補うために筋肉などのタンパク質を使う
ことになり、体は健康的に痩せずに“やつれた”状態に。
 
脂質もちゃんと摂らないと、タンパク質がエネルギー
として消費されてしまいます。脂質を燃やすビタミン
B群、ビタミンC、鉄・亜鉛などのミネラルも摂ること。
それにはやはり肉・魚・大豆製品・卵などの良質な
タンパク質を摂ることが欠かせません。
 
②痩せるからといって、極端に糖質を絞っていない?
 
「とにかく痩せたいから、糖質は一切摂りません」
こう決心したまではよかったものの、結局うまくいかず
挫折してしまった、という方もいるのではないでしょうか。
 
 血糖値に問題がある人の場合、専門家の指導の
下に糖質の量を1食20グラム以下にすることも
ありますが、不定愁訴や疲労感、イライラが強く
なって失敗することも珍しくありません。
今までエネルギー源を糖質に頼ってきた人は、
脂質を燃やす回路がさびついていますので
、すぐには回すことができず、「燃料切れ」を
おこしてしまうのです。
 
 私が指導をする場合には、血液検査データを
確認したうえで、“糖新生”とエネルギー産生を
サポートするビタミンB群、ヘム鉄、亜鉛などの
サプリメントを併用して血糖値の安定をはかる
工夫をします。
一般的には、1食40グラム以下が目安の
「ゆるやかな低糖質」から始めてみましょう。
 
(拙著 第5章「やっぱり無理」とあきらめる前に より引用)
 
 結局一番大事なことは、
 
「糖質の適切な摂取量は、実践する人の状態と、目的によって異なる」
 
ということなのです。
 一流のアスリートと一般人では違いますし、まして糖尿病などの疾患をお持ちの方の場合、アプローチの仕方は全く異なります。
 
 タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルなどの必要な栄養素をしっかり摂った上で、やはり専門家の指導を受けるのが理想的といえます。
 
 あ、もちろん糖質のことをしっかり理解している専門家ですよ(^^)
 

◆目次
序章 口の中の恐ろしい「もの言わぬ病」
第1章 全ての病気は歯から始まり、腸に至る!
第2章 認知症の原因も口の中にあった
第3章 食べていると確実に死に近づく食べもの
第4章 自分でできる歯と口のケア
第5章 いい歯科医とダメな歯科医
 
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