皆様こんにちは。
栄養を科学する抗加齢歯科医
森永宏喜です。
抗加齢医学の大きなテーマの一つは
「健康寿命をいかに伸ばすか」
ということですが、そのためには
「認知症をいかに防止するか」が
とても大事になってきています。
そして認知症は現在「脳の炎症」という
とらえ方が主流になってきていて、
それには
「全身的な慢性の、小さな炎症」がカギになる
ことがわかってきました。
その代表的なものが「歯周病」です。
歯周病と認知症の関係についての研究は
以前より沢山あり、両者の深い関係が明らか
になってきていますが今年(2016年)に
発表された最新の報告をご紹介します。
軽度から中等度のアルツハイマー型認知症
(AD)の60名の高齢者(70歳代後半)を
対象として、歯周病の有無で認知機能の低下
のスピードに差があるかどうか比較しました。
血液検査では炎症関連の項目に大きな差
はなかったようですが、注目されるのは
「調査開始時の認知機能の程度にかかわらず、歯周病の病状が重いほど6か月後の認知機能の低下速度が速かった」
ということです。
この結果から考えらえるのは
「いま認知機能がそれほど悪くないからといって歯周病を軽視すると認知が悪化する恐れがあるし、歯周病治療すると認知機能の低下をゆるやかに出来る可能性がある」
ということですね。
このような歯周病と認知症の関係は、
老年医学や抗加齢医学の専門家を
除いては医療関係者のあいだでも
まだまだ一般的ではありません。
情報発信・啓発をいっそう進めたい
と思っています。
☆検査で「異常なし」なのに、
あなたはなぜ不調なのか?
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第5回 アンチエイジング・ジョイントセミナー
開催決定!(参加費無料)
「歯と認知症の意外な関係を解き明かす」
森永宏喜(米国抗加齢医学会認定医)
定真理子(新宿溝口クリニックチーフカウンセラ)
6月26日 13時~16時
(千葉県南総文化ホール・館山市)
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