皆様こんにちは。
栄養を科学する抗加齢歯科医
森永宏喜です。
現在の抗加齢医学の大きなテーマ
のひとつは「認知症の予防」です。
国内の認知症患者は2025年に
700万人を超える予想ですし、
全世界のでは2050年に今の
約3倍の1億3000万人に達する
と言われています。
認知症を防ぐための方法は
色々と研究されています。
各種の治療法はもちろん、
認知症になりにくい食事や
栄養素、そして運動など。
多くのデータが積み上がって
きています。
でも「お口のケアと認知症の関係」
については余りご存知ないかも
しれませんね。
アメリカの80歳を中心とした高齢者
を18 年間追跡した研究をご紹介
しましょう。
平均81才の男女約5千人を1992年
から2010年まで追跡したたいへん
規模の大きい調査です。
そこで明らかになったことは
「認知症になりやすいヒトは、多くの歯を失っていてセルフケアが不足し、プロフェッショナルの助けも借りていない」
ということでした。
おもな結果は次のようになります。
・上あごの歯が10本以下、
下あごの歯が6本以下の場合で
義歯を使っていないと自分の歯
でキチンと咬める人と比較して
91%も認知症になりやすかった
・毎日歯を磨かない人は、1日
3回磨く人に比べて22%から
65%認知症のリスクが上がる
・男性では過去1年に2回以上
歯科受診をしていると平均
1.89倍認知症になりにくかった
このような結果はこの研究だけ
でなく、他にもたくさん出てきて
います。
たとえば65歳以上の日本人
4,425 人を4年間追跡した研究では、
・20本以上ご自分の歯がある人と
比べて歯が殆どなく義歯未使用
の方は認知症発症の危険が
平均1.85倍高まる
・かかりつけの歯科医院のない人
は定期検診を受けている人と
比べて平均1.44倍認知症に
なりやすい
歯と口の状態を良く保つことは
認知症予防・アンチエイジング
に直結しています。
定期チェックを受けてなるべく
ご自分の歯を保つコツをつかみ、
不本意ながら歯を失った時には
放置せず、よく合った義歯を入れる
などが必要ということですね。
☆検査で「異常なし」なのに、
あなたはなぜ不調なのか?
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第5回 アンチエイジング・ジョイントセミナー
開催決定!(参加費無料)
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森永宏喜(米国抗加齢医学会認定医)
+定真理子(新宿溝口クリニックチーフカウンセラ)
6月26日 13時~16時
(千葉県南総文化ホール・館山市)
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