相手の自分に対する評価が気に入らない時、その人を嫌うのです。だから、あなたが自分の価値を他人の評価によって図っている限り、嫌いな人の数は減らないでしょう。あなたが自分で自分の価値を実感する習慣を身につけるとき、嫌いな人の数は減っていきます。

「人を嫌っている自分を受け入れられない。受け入れられないということは受け入れられないということで、受け入れられないということだ」
それはあなたが思っている完全さとは違うかもしれませんが、でもそのことも含めて実はあなたは完全なのですから。

安心感だけが人を動かします。助言や忠告が役に立つと思うなら、自分自身にしなさい。あなたが人に与えるのは、そして人があなたに望んでいるのは、安心感です

どうして特別なことをしないと褒められないというのが常識になってしまったのでしょうか。生まれてきただけで結構なことだというのに。何に感動するかと言って、あなたがこうして存在している以上の奇跡なんて世の中にあるわけないというのに。例えば子供が生まれてきたら、とりあえず生きて動いていれば、それだけで充分褒める価値があると思います。

早く、正確に、間違えずに、負けないように。それらの声に駆り立てられているとき、はっと立ち止まります。そして、今自分が目の前の人にどんなレッテルを貼っているのか、自分は何を感じたか、何を感じないようにしているか、自分をどう見せようとしているか、を改めて観てみるのです。価値や判断を加えず。

出所 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000193427