こんにちは、神社伝書びと 守本です。

 

今年7月に巡った高千穂の

神社シリーズになります。

 

これまでの記事はこちら

 

 

勇者Mのパーティは、

次なる目的地、荒立宮(荒立神社)へ

向かいました。

 

荒立神社

荒立神社は、高千穂でも大変

人気のある神社です。

 

 

深い緑の中に、小さな鳥居が

建っています。

小さな神社なんですが、駐車場は

びっくりするほど大きいです。

それだけ多くの参拝者が

来られるということなんでしょうね。

この日もたくさん。

 

 

拝殿です。 

鳥居をくぐって徒歩1分くらい?

とてもコンパクトな境内です。

夏越の茅の輪がありました。

みんなでグルグル回りましたw。

 

社務所は開いていないのか

拝殿の中に、お守りや

書き置きの御朱印が

置いてありました。

 

さて、ここ荒立宮が有名なのは

縁結びをはじめとして、

たくさんのご利益があるということ

のほかにも理由があります。

芸能人が多く訪れる神社である、

ということらしい。

 

(これは以前ご参拝したときの写真です)

 

その人気の秘密は、

ご由緒にあるようです。

荒立神社のご祭神は

猿田彦命(さるたひこのみこと)さま

天鈿女命(あめのうずめのみこと) さま

です。芸能の神様ですね。

 

ニニギノミコトさまが高天原から

天降りした場所、それが

高千穂とされています。

 

その際随伴した主な神様は

天児屋命(あめのこやねのみこと)

布刀玉命(ふとだまのみこと)

天宇受売命(あめのうずめのみこと)

伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)

玉祖命(たまのおやのみこと)

 

で、五伴緒(いつとものお)と

いいます。

(今勉強しました。(;^_^A)

 

サルタヒコさまが登場するのは

このときです。

 

天降りしようとしたニニギさまの

前には、「天の八衢(ヤチマタ)」と

呼ばれる分かれ道がありました。

そこに、鼻が長く、真っ赤な目の

巨大な神が立ち、

高天原から葦原中国までを

照らしていました。

 

 

そこでお見送りに来られていた、

アマテラスさまと

タカミムスビさまは

アメノウズメさまに、

その神の元へ行き誰であるかを

聞いてくるように命じました。

 

その異形の神は、名を

サルタヒコと名乗り、

「天津神の御子が天降りすると聞き

先導のため迎えに来た」

とのことでした。

 

一行が無事に葦原中国に着くと

ニニギさまはアメノウズメさまに、

サルタヒコさまはその名を明らかに

したのだから、サルタヒコさまを

伊勢へと送り届け、その名を負い

仕えるようにと命じました。

それで、アメノウズメさまは

猿女(サルメ)と名をもらい

サルタヒコさまと夫婦になりました。

 

この、サルタヒコさまとウズメさまの

結婚の地とされているのが、

ここ荒立神社です。

切り出したばかりの荒木を利用して

急いで宮居を造ったため、

というのがこのお宮の名の由来です。

 

天津神と国津神のカップル誕生と

いうことで、国際結婚の神様とも

言われたりしてるみたいです。

 

ここに熱心にご参拝に通う芸能人

の1人、アンミカさんは

荒立神社で添い遂げるお相手を

願ったところ

背の高い男性が夢に現れるようになり

1か月後に現実にテディさんと

出会ったのだとか。

それで毎年ご夫婦でお礼参りに

来られるのだそうですよ。

 

 

伊勢までサルタヒコさまを送ってから

結婚したのであれば、ここが

ご結婚の地というのは少しおかしい

気もします。だけど、、、、

 

なんというか、この場の印象は

情熱的なお二柱が結びつきを

待てなかった、という感じがして

少し微笑ましいです。

もしそうだとしたら、

お二柱はもしかしたら

一目ぼれだったのかもしれませんチュー

ニニギさまは、天降りを果たすまで

待って、そのあとに追認する形で

夫婦となるよう命じたのかも

しれませんね。

 

ここは、宮司さんも有名らしくて

不思議な力をお持ちなのだとか。

ご相談に乗っていただきたい人も

多く訪れるとのことでした。

この日宮司さんはご不在でした。

 

↓「歳神」とあります。

 

さて、ここ荒立神社には

他にも特徴があります。

 

板木(ばんぎ)という、板を叩いて

行う御祈願なんですよ。

 

七福徳寿板木(しちふくとくじゅばんぎ)

 

この板木を心をこめて強く七ツ打って

御祈願すると、七つの御神恵を

いただける、とあります。

 

これがねえ、木槌と板が放つ音が

すっごく波動が良いんです。

スカッと心の霧が晴れるような、

キラキラした音なんですよ。

メンバーも楽しんで打ってました。

 

↓未来板木です。

 

小さい境内、と書きましたが

お社の背後には気持ちのいい

森が控えています。

 

ここにもたくさんの板木があります。

干支の板木が連なっていて

家族の干支のものを打つと

良いのだとか?

家族思いのすゑちゃんが、

ずっと上まで登って板木を打ってました。

 

 

サルタヒコさまには、

伊勢の猿田彦神社でお姿を

少し感じることができました。

伊勢では巨大なお姿でしたが

福岡の猿田彦神社では

ちっちゃいお姿でした。

天狗さんみたいなお顔では

なかったです。

 

サルタヒコさまとはどんな神か

その本質は私には

まだよくわかっていません。

 

けど、なんというか

自分の魂をかけて何かを

成し遂げようとするときに現れ

助けてくれる神様なのでは

ないかな、と感じます。

 

ニニギさまは

もともとは父がするはずだった

大役を背負い、天から降りるとき

大変な勇気が必要だったはずです。

何せ、父のオシホミミさまは

天降りしようとしたけど

怖くて引き返したのですからw。

 

サルタヒコさまは国津神ながら、

その勇気を見て、

立場を超えて「助けたい」と

そう思われたのかもしれません。

勇気の灯は、私たち人間の中にも

一人一人必ずあるのですが、

変化を恐れる私たちは、

なかなか行動することが

できません。

 

だから、勇気を出して

前に踏み出そうとする人は

きっとサルタヒコさまが

現れて導いてくださるんじゃ

ないかと思います。

私はビビリなので、

まだまだですが(^_^;)

 

ハクちゃんによれば、

サルタヒコさまの分霊は

全国あらゆるところに

散らばっているのだとか。

サルタヒコさまが、日本全国で

これほどに人気があり慕われるのは、

人は誰でも自分の道を全うしたい

と願っているからなのかも

しれませんねニコニコ

 

あまり写真を撮ってなかったので

文字多めになってしまいました。

 

御朱印です。

書き置きのものなので

日付なしですあせる

 

最後にもう一度鳥居です。

 

次は

槵觸神社(くしふるじんじゃ)の

ご紹介なんですが、

もしかしたらちょっと違うことを

書くかも。。