こんにちは、神社伝書びと 守本です。
バタバタしているうちに、時間は
すぐに過ぎてしまいますねあせる
更新が遅くなりすみませんでした。
あと、前回の記事のコメントの公開と
お返事遅くなり、本当にすみません。

滋賀県の神社旅のシリーズです。
これまでの記事はこちら
 滋賀県の神社旅はお猿さんから
 日吉大社~無口な神様
 日吉大社~洗練された神様
 日吉大社~豊穣の神様?それとも
 近江神宮~きちんとした〇〇の神様


さて、なんだかんだで後回しになった
白髭神社参拝。
せっかく、乗合タクシーの時刻に合わせ
行動していたのに、予定が狂いました。

近江高島駅に着いた時には、正味30分で
往復しなくてはならないほど、時間が
切迫しておりました…。
なので、タクシーで行き、現地でタクシーに
待ってもらって往復することに。

着きました。
鳥居です。


いよいよご参拝です。

白髭神社のご祭神は、
猿田彦大神とされております。

こんにちは…


おお、なんと良いところでしょうにやり
晴れやかで、穏やかなエネルギーです。
でも…

サルタヒコさま?
には見えませんが…
白髭を生やした…(まんまか)
むしろ、仙人さまのようなお姿の神様です。

確かに、サルタヒコさまは、
様々なお姿で描かれており、
中には老人の姿もあります。

だけど、私がこれまでにお会いした
サルタヒコさまは、天狗でもなく、
お鼻は大きいものの人型の、
めっちゃ体軀がしっかりした神様です。
大きさはちっちゃかったり巨大だったりはしますが、、、

目前の神様は、威厳はありながら、
ニコニコしていて、「好々爺」という
感じなのです。

例により、神様に正体をお尋ねしても
答えを教えていただけないのは
分かっています。

うーん…
すっごく、古い神様ですよね…?
古事記よりも古い…琵琶湖の神様、
なのではないですか?
(琵琶湖は400万年くらい前からあります)

だけど、手を合わせる参拝者には、
とても優しい目で愛しそうに
歓迎してくださるのです。
なんと謙虚な神様なのでしょう。
優しさに触れて、なんだかとても
癒された気持ちになりました。

時間がないので、境内を進みます。
境内図です。


本殿の横にある、若宮社の写真は
撮り損ねたみたいです。。

奥に進みます。
階段を登ると、内宮、外宮、三柱神社。

皇大神宮(内宮)です。↓
どうやら外宮の写真も撮りそびれたみす。
たい。
他の参拝者の方がいたりして、
「後で撮ろう」と思っていたら、
時間がなくそのままになったようです。


三柱神社です。↓
左から高良神社、八幡神社、賀茂神社。
・・・だったと思います。


さらに奥に進みます。
お社が並んでいます。


左側から、天満宮。↓


稲荷社。↓


寿老神と弁財天。


良い景色です。


ここから奥に進む参拝者はあまりいません。
時間もありませんが、登って行きます。


だけど…
なんて清々しい場所なんでしようラブ

良く来たね、良く来たね、と
迎えてくださる感じです。
なんだか、涙が少し出ました。

この感じ、身に覚えがあって。

私は小さい頃、海辺に住んでいたのですが
当時から普通に見えないものと交信して
いたので、何の違和感もなく
自然にいる精霊や神様のような存在と
一緒に遊んで(もらって)いました。

そのようなときは、嬉しくて
喜びでいっぱいなのです。
私が嬉しくて喜びでいっぱいだったら
一緒にいてくれる存在たちも
とても喜んでくれるのです。
その、安心感と誇らしさ。。

そういう感覚と似たものが
蘇ってきて、懐かしく思いました。

岩戸社です。
ここは特に清浄な場所でした。


岩戸社の横には、磐座があります。


本殿から大して遠くもないのに
ここまで登る人はほとんどいません。
行きたくなる人と、そうでない人に
分かれるのでしょうね。



さて、、、ご祭神なのですが。
大変に年ふりた自然霊、あるいは神は
お力もすごいのですが、
内に蓄えた叡知のようなものには
自然と頭を垂れたくなります。

人が、巨大な古木や、
長老級の象や亀の瞳の中に感じる
叡知に似たようなものかもしれません。
その「とき」に対する敬意みたいな。
うまく表現できません。

少し前に、伊勢に行ったとき
猿田彦神社にも行き、感じた存在とは
まったく違うので
やはり、「違う」と思うのです。
(個人的な感想です)

島根の佐太神社でも、とても古い
土地神さまの存在を感じたのですが
やはり、ご祭神はサルタヒコさまと
されています。

サルタヒコさまは、
天孫降臨の際、ニニギノミコトさまを
道案内した国津神、とされています。
「鼻長七咫、背長七尺」という
異形の姿でも表されていますが
相当に屈強なお姿であったのでしょう。

そこで、私のどうでもいい推測ですが
天津神の側からみたネイティブな土地神は
ひとくくりに認識されたのかもしれない。

「現地人」つまり、もともと
各地方にいた土地神さまは、
なんでもかんでも、「サルタヒコ」と
呼ばれたのかもしれないな、
と思うのです。

つまり、本来の猿田彦という神以外に、
現地の神としてひとくくりにサルタヒコと
呼ばれ、その名を消し去られた神、と
いう存在があったのではないか・・・
と、思うようになりました。

ヨーロッパからアメリカ大陸に渡った
人達が、現地の人を「インディアン」と
一括りに呼んだように。
それは、現地人は皆同じように見え
見分けがつかない、というような心理も
働いていると思うのです。
天津神にそのような選別意識があったか
どうかはさておき、のちのちの記録上は
そうやって、
名をサルタヒコと置き換えられた存在が
いたのでは?
と、割と強く思うようになりました。

さて、駆け足のご参拝でしたが
待たせているタクシーに声をかけ
また水中鳥居の方へ。



白髭神社と水中鳥居の間には
国道161号線が走っていて
信号はありません。
けっこう往来の激しい道なので
横断するのは、まあまあ命がけです。

それでも、鳥居の前に集まる人の数は
ご祭神に手を合わせる人の数を
はるかにしのいでいます。



水面にカメラを寄せると
透明度が高いことがわかります。

「近江の厳島」と呼ばれるだけあって
厳島神社の鳥居とそっくりでした。

何か、そういうツアーがあるのでしょうね。
鳥居の向こうに陣取る船があって
動かず、、、こちら側から鳥居に恋して
カメラを向ける人達にとっては
ちょっと困った存在でした。



何か、神様から一言いただいた記憶が
あるのですが、、書き留めていなくて
忘れてしまいました。
おそらく、歓迎のお言葉だったと思います。

これだけの、優しくて古い古い神様には
最大級の敬意を払うのがふさわしいです。

と思いつつ、ご参拝を終えたのでした。
ご朱印です。


次は、建部大社です。

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