先日展示のお手伝いをした、
この写真展が開催中です。
今夜は、写真を提出した高校生の方々が集合し、
この展示会を主催した
写真家のテラウチマサトさんからの
講評会がありました。
中々皆さん熱心。
スマホはもちろんデジカメの高性能化で、
デジタル写真が気軽に撮れるし、
さすが写真部所属だけあって、
構図を工夫したりモノクロ化したり、
露出や光や影の使い方も上手。
高校生ともなると
表現手法も凝ったものが多かったです。
テラウチさんの講評にも熱が入っていました。
僕もテラウチさんと同じように
広告業界で40年以上働いていたので、
アートディレクターという立場で
多くの著名カメラマンの方々に
撮影していただきました。
プレゼンテーションの時点では
自分で撮影することも多かったので、
撮影の仕方は知っているつもりでしたが、
それが仇になっているようで、
テーマに対して柔軟で自然な被写体の見方が
できなくなっているように感じました。
このような孫の世代(😅)と比較すると
はっきりとわかります。
商品を売る目的の広告写真と、
自己表現を目的とするアーティストの写真と、
事実を伝えるドキュメンタリーの写真とは
まるっきり違います。
同じ仕事をしてきたジャンルのことで
過去を捨てて初心に戻るということは
ものすごく大変です。
生活に密着した中で、
人の心を揺さぶるドキュメンタリー写真に近いものが
求められています。
このような定義付けをしなければならない時点で、
実はもう写真が楽しくなくなっているわけです。
仕事の現場に立つのもあとわずか。
もう発想の(伸び代)はありません。
東京から富山に移住してからは
広告業界のリアルな戦場からは
ほぼ外れてしまっているので、
このような地域活動に参加して
気負わず楽しく撮影していこうと
努力しています。
まあしかし、
この夏オープンしたオーバードホールの
中ホールでの写真展は初ということで、
とても良い経験になりましたね。
このような機会をいただき感謝です。