高校生の写真展「16才」@オーバードホール | KOBUJIMEの味わいたいむ

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先日展示のお手伝いをした、

この写真展が開催中です。

 

今夜は、写真を提出した高校生の方々が集合し、

この展示会を主催した

写真家のテラウチマサトさんからの

講評会がありました。

 

 

中々皆さん熱心。

スマホはもちろんデジカメの高性能化で、

デジタル写真が気軽に撮れるし、

さすが写真部所属だけあって、

構図を工夫したりモノクロ化したり、

露出や光や影の使い方も上手。

高校生ともなると

表現手法も凝ったものが多かったです。

 

テラウチさんの講評にも熱が入っていました。

 

僕もテラウチさんと同じように

広告業界で40年以上働いていたので、

アートディレクターという立場で

多くの著名カメラマンの方々に

撮影していただきました。

 

プレゼンテーションの時点では

自分で撮影することも多かったので、

撮影の仕方は知っているつもりでしたが、

それが仇になっているようで、

テーマに対して柔軟で自然な被写体の見方が

できなくなっているように感じました。

このような孫の世代(😅)と比較すると

はっきりとわかります。

 

商品を売る目的の広告写真と、

自己表現を目的とするアーティストの写真と、

事実を伝えるドキュメンタリーの写真とは

まるっきり違います。

 

同じ仕事をしてきたジャンルのことで

過去を捨てて初心に戻るということは

ものすごく大変です。

生活に密着した中で、

人の心を揺さぶるドキュメンタリー写真に近いものが

求められています。

このような定義付けをしなければならない時点で、

実はもう写真が楽しくなくなっているわけです。

 

仕事の現場に立つのもあとわずか。

もう発想の(伸び代)はありません。

東京から富山に移住してからは

広告業界のリアルな戦場からは

ほぼ外れてしまっているので、

このような地域活動に参加して

気負わず楽しく撮影していこうと

努力しています。

 

まあしかし、

この夏オープンしたオーバードホールの

中ホールでの写真展は初ということで、

とても良い経験になりましたね。

 

このような機会をいただき感謝です。