いろいろ話を聞くと
今のポップス系はきついなぁという印象を受けますね。
音楽マーケットの不況に加え、
CDは売れず、「iTunesチャート○位」とかキャッチフレーズを付けても
実際の活動の場は小さなライブハウスやイベントのプログラムの一部など。
本来であれば地方のラジオ局や有線を
自分自身で回らなきゃいけないんですがね。
ネットを使えばあっという間とか
大きな勘違いをしている人たちがたくさんいますよね。
ただプロになりたいとか漠然としている人も多いなぁと…。
一曲注目されても翌日には忘れ去られている方々が多いです。
ポップスマーケットの一番だめなところは
無理に洋楽の真似をしてジャンル分けをしてしまったところだと思っています。
ジャンルを細分化してしまうと
一つのジャンルに集中してしまうのと
複数のジャンルを聴きにくくなってしまいます。
WEBなどで若いファン層をメディアコントロールしやすい反面
そこから漏れたジャンルが枯渇してしまうのです。
これはかっこ良くて
これはダサイとか。
日本の音楽マーケットが大きかった時代は
ロックも聴けば演歌も民謡も全部聴きました。
またポピュラーやフォークの世界から演歌へ楽曲提供したり、
演歌からポピュラーやロックとジョイントしたり
ジャンルの隔ての無い豊かな音楽性があったんですね。
作詞・作曲家の方もプロフェッショナルな方が多かったです。
現在の歌謡曲~演歌のマーケットは
音楽マーケットの中では数パーセントしか無いと思います。
数少ない音楽番組もポピュラー中心ですし、
一見、演歌のプロって過去の産物・財産で食べているんじゃないか
と、思われる方も多いでしょうが
新しい世代がどんどん出てきていますし、
なによりこれだけ演歌不況と言われる中で
歌謡曲・演歌歌手になろうというのですから
根性が違います。
友人、知人にも
音楽業界でプロとして働いているのがいます。
若いアーティストをプロデュースしているのもいますし、
実は遠い親戚には演歌歌手生活15周年を迎えた女性歌手もいて
この11月に、地元、富山と大阪で大きなリサイタルを開きました。
地元では「香西かおり」さんのリサイタルポスターと
同格の扱いでした。
面識はデビュー当時の1回しか無いのですが、
確かNHKのど自慢大会の全国大会で優勝してプロになり、
現在は大阪を中心に活動されています。
地方のラジオ番組を持ち
細かくカラオケスナックを回り、一緒に唄い
ファンの心をつかむのが上手だと思います。
演歌はみんなが知っている昭和の大ヒット曲と
自分のオリジナルをうまく組み合わせた構成ができるところが
いいですね。
そういう意味では
JAZZのマーケットととても似ているのではないでしょうか。
旧態然としたマーケティングですが、
演歌の強さってそう言うところにあるのではないかと思います。