浮世絵:国芳『和漢準源氏 唐土 関羽五関破 関屋』 | 森宮古美術*古美術もりみや

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国芳『和漢準源氏 唐土 関羽五関破 関屋』
 

国芳 『和漢準源氏 唐土 関羽五関破 関屋』 安政三年(1855年) 大判錦絵


三国志、蜀の武将、関羽雲長。この図は、関羽が五関を突破する『関羽千里行』の場面。


劉備が曹操に反乱を起こして袁紹の元に逃げると、劉備の奥方を守るために曹操の捕虜になった。

曹操は、関羽の義に惚れ込み、なんとかして関羽を配下にしたいと考えた。

功を立てれば必ず劉備のもとに戻ると思い、様々な贈り物をしたが関羽はこれらを封印して受け取らなかった。劉備の消息が判ると白馬・延津の戦いで顔良・文醜を討ち取った功績を土産にし、

曹操の下を去り、五つの関所を破り六将を斬り、袁紹の下にいる劉備の下へ去った。

曹操はその義に感嘆し、関羽を追いかけようとする部下に対して彼を追ってはならないと命令する。

関羽の千里行である。