瑠帷の家 -24ページ目
風の中から声がする
逢いたくて走った 逢いたくて迷った
僕をきっと捜しているのだろう
誰もいなくなった 誰もいなくなった
僕はきっと捜しているのだろう
みんな自分のことで忙しいから
見向きもしない
名前を呼んでいる
一度と無く僕を呼んでくれ
姿さえ忘れても 僕を呼んでくれ
叶えたくて走った 叶えたくて迷った
夢をきっと探しているのだろう
みんな彷徨っている みんな彷徨っている
夢がきっと探しているのだろう
僕は見えるものも見えないから
ぶつかってゆく
名前を呼んでいる
一度と無く僕を呼んでくれ
言葉さえ忘れても 僕を呼んでくれ
名前を呼んでいる
一度と無く僕を呼んでくれ
名前さえ忘れても 僕を呼んでくれ
N.O.
わかりきった返事 もらってきました
みんな知ってること 言われてきました
返事が欲しかっただけです
N.O.N.O.N.O.
自分で書いた手紙 自分で捨てます
こんな惨めなこと そうはありません
返事が欲しかっただけです
N.O.N.O.N.O.
これからもよろしく 友達のまま
互い憎みあわず 友達のまま
返事が欲しかっただけです
N.O.N.O.N.O.
男と女なら いがみ合いますか
気持ち同じでも 夢と同じね
返事が欲しかっただけです
N.O.N.O.N.O.
あなたの口から
凍傷
雨は降っていない
風は吹いていない
雪は降っていない
ただ…寒い
泥に塗れて過ぎる夜は
ただ…寒い
雨は止んだようだ
風は止んだようだ
雪は止んだようだ
ただ…寒い
泥といつまでも暮れてゆく
ただ…寒い
咲くやこの花
また今年も咲くんですか
本当に咲くんですか
また今年も咲くんですか
本当に咲くんですか
咲くと思っていたから
ここまでやって来たんです
心うつむいても 心ふさいでも
どこかで咲くと思っています
また今年も咲くんですか
本当に咲くんですか
咲くと聞きつけたから
ここまでやって来たんです
また来年 会いましょう
また来年 会いましょうね
独り言
傷つけてしまうのも 傷つけられるのも
どちらも大嫌いです
だから黙り込んでいるんです
誰を傷つけたか 誰に傷つけられたか
たぶん忘れてしまった
ぜんぶ忘れようとしているんです
弱虫と罵るならどうぞ 聞こえない振りをします
臆病と罵るならどうぞ 返事は必要ですか
窓辺にあるのは花 そしてひとり
いなくなった人 出逢えなかった人
隣にいてほしかった
来る者拒まず去る者追わず
人を頼ることは 隙になるんです
いつしか来る者を選び
いつしか去る者に縋っている
何も欲しがりはしません 愛をねだるなんてしない
ただひとりじゃなければいい ぜいたくな望みですか
窓辺にいるのは鳥 そしてひとり
花を見て鳥を聞いて 人を遠くに想う
傷つく人は誰もない 幸せじゃないですか
窓辺の気配は風 そしてひとり
窓辺に静かな月 そしてひとり

