瑠帷の家 -2ページ目
今日はさよなら
晴れた空は
今日で泣かなくていいよと
照らす空
雨の空は
今日は代わりに泣くよと
かばう空
陽射しと雨に振り回されながら
汗と涙 綯い交ぜにしながら
空、空、空 今日は旅立ち
空、空、空 今日はさよなら
曇り空は
長い雨はもう止んだと
なぐさめる空
雪の空は
君の未来は真白いと
謳う空
日々を見返り 涙流す人
日々と別れて 涙流す人
空、空、空 今日は旅立ち
空、空、空 今日はさよなら
同じ場所を流れ続ける雲はない
同じ場所に咲き続ける花はない
同じ場所を流れ続ける水はない
同じ場所に生き続ける人はない
流す涙が
今日はないなら泣かなくていいよ
君の涙は
誰かのためじゃなく君のため
空、空、空 今日は旅立ち
空、空、空 今日はさよなら
今日はさよなら
春告風
宵空に穴が空いたような
真ん円い月 今日は三月
星一つなく 雲一つなく
ただ一つ在る月
月がきれいよ 月がまるいよ
それだけ あなたにきいてほしくて
冬の終わりは目の前ですと
春一番の昨日は二月
コート脱ぎかけて 寒の戻り
髪 振り乱す風
風がつよいよ 風がこわいよ
それだけ あなたにきいてほしくて
靴
靴の写真を撮りました
あなたと私の靴の写真
互い違いに並んでる
あなたと私の靴の写真
履きやすそうなスニーカー
軽い足取り 風のよう
脱ぎにくそうな革の靴
重い足取り 泥のよう
あなたと私が出す答え
靴の写真が教えてる
あなたと私が出す答え
ずっと前からわかってた
靴の写真を見てました
あなたと私の靴の写真
行く先違えて並んでる
あなたと私の靴の写真
主語にも補語にも 私より
あなたの名前が先に来る
そんな私のダメなとこ
たぶんあなたは好きじゃない
あなたと私が出す答え
靴の写真が教えてる
あなたと私が出す答え
ずっと前から知っていた
靴の写真を棄てました
あなたと私の靴の写真
千切りもせずに棄てました
あなたと私の靴の写真
告げたいだとか 告げたとか
黙り伝えぬ言葉でも
答えを出すのは私だけ
片想いなら なおさらね
あなたと私が出す答え
靴の写真が教えてた
あなたと私が出す答え
ずっと前から気づいてた
深夜3時
突然鳴り出す電話 深夜3時
乾いた風がいつも冷たく吹きつける季節
叩けば開く扉を夜は訪ねておいでよ
寒い夜ならなおさらもう開いているかもしれない
安い女の安い言葉はあなたの心に届かない
夜風任せの冷たい愛は夜明けと共に忘れられる
春はいつやってくるの
もうそこまで来ているの
忘れ得ぬ声で呼び覚ましてよ
私の恋心
猫かぶり得意な私 笑顔はたやすい
慣れた冗談を交わして寒い夜は更けて行く
あなたは眠りこけて置き去りの寝息
取り残された心とぬるい余り酒
安い女の安い言葉はあなたの心に届かない
夜風任せの冷たい愛は夜明けと共に忘れられる
春はいつやってくるの
もうそこまで来ているの
忘れ得ぬ声で呼び覚ましてよ
私の恋心
鼓動は速くなる でも醒めた私
朝がやってくるのと同じ
答えは見えてる
春はいつやってくるの
もうそこまで来ているの
忘れ得ぬ声で呼び覚ましてよ
私の恋心

