ひとりうた
寝ても覚めても真夜中
ひとり客は夢の中
遠くの街明かりと月明かりを
足して割ったら
ちょうどこの舟の灯り
疲れた客を渡し終えたら
あとは夜風と歌うだけ
ひとりうたは誰のため
ひとりうたは誰のため
あの人に聞いてほしい
わけじゃないけど
街明かりを歩いたね
月明かりを歩いたね
遠くに眺めていた暗い海が
今の私の居場所になるなんてね
泣きたい客を寝かしつけたら
兎の波と歌うだけ
ひとりうたは誰のため
ひとりうたは誰のため
あの人はこんな海になんか
来ない
往く舟は皆 帰らない
往く舟は皆 帰れない
目配せ交わした舟よ
今 何処に
ひとりうたは誰のため
ひとりうたは誰のため
あの人に聞いてほしい
わけじゃないけど