前回のブログ【アスリートの言語化能力が決して高くはないワケ】を多くの方に読んで頂き光栄です。

 

https://ameblo.jp/morikuma-2000/page-4.html

 

 

 

 

 

今回は、日本のスポーツ市場について書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

唐突ですが、皆さん日本におけるスポーツ産業の市場規模ってどの程度の大きさかご存知ですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそもですが、スポーツ産業の市場規模とは、ゴルフ場やテニスコート、フィットネスクラブなどのスポーツ施設、ウェアや用具のスポーツ用品、プロ野球やJリーグ、大相撲などスポーツイベント・興行、スポーツツーリズム、スポーツメディア、さらに競馬や競輪などの公営競技などの売り上げの総額と定義されているそうです。

 

 

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック情報に加えて、この数字が報道される機会も増えているのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、スポーツ庁と経済産業省が協力した有識者会議「スポーツ未来開拓会議」では12年の時点で5兆5000億円とされた国内市場規模を20年までに10兆円、25年までに15兆円に拡大する目標を立てています。

 

この5.5兆円という数字は、日本政策投資銀行と早大スポーツビジネス研究所が試算した国内スポーツ総生産(GDPS)がベースになっていて、12年のGDPSの試算総額が11.4兆円。そこから競馬や競輪の公営競技(4.3兆円)と学校教育の体育関連費用(1.6兆円)を除いた金額。それを国内スポーツ市場としたみたいです。

 

 

 

 

 

要は2012年の段階で5.5兆円だったわけです。

 

 

 

 

 

この数字を見て、皆さんどうですか?

 

 

 

 

中には凄い数字だと感じる方もいるでしょうし、全く違う意見を持つ方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

 

 

ただ、比較できる数字があれば議論も深まると思うので、せっかくですし色々と数字を出していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

最初に、2017年の国内総生産(GDP)はいくらだと思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは、

 

2017年実質GDP→529兆3783億円(IMFによる2017年10月時点での試算)

 

 

だそうです。

 

 

 

国内スポーツ市場はGDPに対して100分の1位の市場規模ということですね。

 

 

 

 

 

 

 

次に2017年の余暇市場(個人の嗜好・興味への消費集合体)を見て行きましょう。

 

 

 

2017年余暇市場→70兆9940億円(レジャー白書2017より)

 

 

余暇市場の中では8%程度をスポーツ市場は占めているのですね。(2012年と2017年のデータなので相対化出来ませんが)

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが、同じ余暇市場ではパチンコ産業も含まれています。

 

パチンコ産業の数字もせっかくなので出してみましょう。

 

面白い数字が出ているので、複数年数字を出してみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年パチンコ産業→21兆6260億円

 

2016年         →23兆2290億円

 

2008年         →28兆8190億円(レジャー白書2017より)

 

 

 

この10年間でだいぶ数字を下げていますが、まだスポーツ市場に比べて4倍近い市場規模を誇っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

では視点を変えて大企業の売上高に目を向けて行きましょう。

 

 

 

 

 

まずは、コンビニ大手のファミリーマート(株式会社ファミリーマート)。

 

 

3兆93億円(2017年2月期)

 

 

 

 

 

次に、自動車部品メーカーである株式会社デンソー

 

 

4兆5271億円(2017年3月期)

 

 

 

 

 

この2社の売上高よりはスポーツ市場の規模の方が大きいみたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

では、5.5兆円程の売上高がある企業はどこかというと

 

 

 

5兆3577億円(2017年3月期)

 

 

 

上記は東京電力ホールディングス株式会社の売上高です。

 

この売上高が一番近い数字だと思います。

 

 

 

 

 

では、東京ホールディングス株式会社は2017年企業売上高ランキングで何位かと言うと

 

 

 

16位

 

 

 

 

です。

 

 

 

 

 

ちなみに、一位はどこかと言うと世界のトヨタ(トヨタ自動車株式会社)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

その売上高は

 

 

27兆5971億円(2017年3月期)

 

 

 

と圧倒的な数字になっております。

 

 

参考→日本経済新聞

https://www.nikkei.com/markets/ranking/page/?bd=uriage

 

 

 

 

如何でしたでしょうか?

 

勿論、原価のあるもの・ないものを売っていたり、連結の売上高との比較だったりするので、相対的に評価する事は難しく、実際は経常利益などの数字を見ていくことが重要なのは重々承知しておりますが、国内スポーツ産業の市場規模(多くの会社の集合体)の立ち位置が見えてきた気がしませんでしょうか?

 

 

 

 

今回は国内スポーツ産業の市場規模を他の業界と数字で対比させてみましたが、次回は各種競技の数字を出しつつ、スポーツ界を主観的な意見を入れつつ紐解いていきたいと思います。

 

 

次回に続く→

https://ameblo.jp/morikuma-2000/entry-12354409752.html

 

 

 

なお、写真に関しましては権利をクリアしている素材を使用させて頂いております。