産業医として数多くの妊婦さんと面談を重ねてきました。
妊娠すると嬉しい反面、妊娠前にこれをやっておけばよかった、あれをやっておけばよかったと後悔する声もあります。

そこで、妊娠前にやっておけばよかったことをリストにしました!


<外出>
 ・外食(子連れで行きにくいお洒落なお店、お酒を飲むようなお店等)
 ・旅行(特に遠出)
 ・友達と会う
 ・コンサート、ライブ
    ・遊園地で絶叫系アトラクションを堪能する

<家のこと>
 ・旦那さんの家事特訓
 ・夫婦の時間を楽しむ
 ・貯金

<心身の体調を整える>
 ・ワクチン(麻疹風疹など)
 ・脱毛を完了する
 ・口内、歯の治療
 ・体を鍛える
 ・エステ
 ・シミ取りレーザー

いかがでしょう?

お酒が好きな方からよくあがる声は「飲みに行けないのがつらい、もっとお酒を楽しんでから妊活すればよかった」でしたが、「それって終わりがあるんだろうか」と思いながら「外食」とまとめさせていただきました。

医師の立場としては、これから妊娠を検討されている女性やパートナーの方にはワクチンは必須だと言いたいです。
麻疹風疹などの病気は、妊娠してから罹るとお腹の赤ちゃんに影響するためです。

ちなみに、地味に生活に大きく影響を及ぼすのは「脱毛」かもしれません。
実は妊娠中はホルモンバランスの影響で体毛が濃くなることがあります。
そして、産後はほとんどご自身の美容にかける時間が取れないことが多いのです。

一説では「赤ちゃんを守ろうとしてお腹の毛が濃くなる」とも言われていますが、「いや体毛では別に守れないのでは」とつっこみたいです。

どこの美容クリニックを見ても「妊娠中は脱毛施術はできません」の文言。

実際のところ脱毛が直接赤ちゃんに影響することはほぼ無いと考えられますが、お母さんの緊張や刺激によって何かあったときに美容クリニックでは対応できない、というのが正直なところではないでしょうか。

そのため、脱毛は妊娠前に完了させておくことをお勧めします。

また、妊娠中はこれまたホルモンバランスによってシミが濃くなるという方も多くいらっしゃいます。
シミの治療についても妊娠前に終わらせておくと、安心して妊娠中や産後ライフを楽しめるのではないでしょうか。