こんにちは、ゆうメンタルクリニック医師の森しほです。
発達障害やその傾向があるお子さんは、
授業や宿題など学習面でつまずくことがあります。
漢字のような視覚・記憶を要する課題が苦手な場合や、
情報処理の速さやワーキングメモリの容量が影響して
複雑な課題に圧倒されやすいこともあります。
さらに感覚の敏感さや環境の変化への不安から、
人の多い場で過ごすことが負担になる場合もあります。
支援が整った環境は安心ですが、
課題を少しずつ克服していくことが大切です。
学習では、
指でなぞる、色分けする、音読するなど
複数の感覚を使う工夫が有効です。
宿題が多いときは、
タスクを小さく分けて
やりやすいものから始めると達成感につながります。

「ここまでできたね」と
具体的にほめることも意欲を支えます。
時間を区切って取り組む方法や、
虫の観察や読書のように
リラックスできる時間を持つことも効果的です。
学年が上がるにつれて、
学習や人間関係は少しずつ難しくなりますが、
それは能力不足ではなく成長の途中にある戸惑いです。
お子さんのペースを信じて見守っていきませんか。
詳しくはリタリコ発達ナビさんの記事でお話しさせていただきました。
https://h-navi.jp/column/article/35030689
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