忖度―そんたくーということ
森友・加計学園問題から、新聞紙上を賑わせ、今年の流行語大賞にもなった忖度という問題。
諸橋「漢和大辞典」には「人の意中を推し量る」とある。これは人間社会では、生存に必要な潤滑油のごときものである。
サラリーマンの社会にあっては、社長ほか上司の意向を思い図って仕事をするのが、上下社会での
生き抜く働き方で、それに頓着せず、たとえ優れたアイデアや行動であっても、上司の意向を無視して
反発して行動すれば、会社からはのけ者扱いされる。
だから忖度とは人間組織の上下社会の潤滑油なのである。だが忖度が過ぎても周囲から煙たがれ、反対に忖度のない人は馬鹿にされて、サラリーマン社会では出世できない。
家庭でもそうである。夫や妻が相手の気持ちを忖度せずに行動すれば、夫婦の溝は深くなる。
家庭での忖度は、夫婦和合の、最も必要な要素であり、潤滑油である。
すなわち、忖度は性悪説ではなく、性善説なのである。