ppp(ピアニッシッシモ)って難しいよなー

気をつけないと飛び出たり音が鳴らなかったり

 

(ちなみに音が出なかった時はもう一度打鍵して、それに帳尻合うようにテンポ調整します。「え?ルバートしただけですけど何か?」みたいなすました顔しながら。だから皆さん手元は見ないでくださいね^^

 

 

で、どれくらい繊細なんだろーって思ってちょっと計算しました。

 

まずピアノの音量ですが、速く鍵盤を動かすほど弦を強く叩くので、発生するエネルギーは速度の2乗に比例すると考えられます。

そして人間の耳は相対的なので、対数的に大小を判断します。

 

もちろん他にも相関はたくさん有ると思いますが、とりあえずはこのモデルで

 

 

というわけでグラフ化してみました。








赤が鍵盤を押すスピードで、青が実際に人間が認知する音量です。

 

横軸がスピード、縦軸が音量と思ってください。

 

(グラフの向きを合わせるために逆関数のy=x^0.5

原点を合わせるためにy=logx+2としています)

 

 

ある程度の音量まで行くと、それ以上どれだけ速く弾いても音量はほとんど変わらないことがわかりますね。

そうなんです。fffは簡単なのですよ。強く弾きゃーいいんだから。

 

 

難しいのはpppですね。

 

ちょっと拡大してみましょう。

 



どうですか皆さん!この変わりよう!

ほんの少し弾くスピード(赤)が変わるだけで、こんなにも音量(青)が変わっちゃうんですねぇ

 

 

 

折角なので微分してみましょう。





水色が鍵盤を押すスピードの微分で、黄色が耳に聞こえる音量の微分です。

 

この黄色のキュッとしたことよ

あまりにも勾配が酷い笑

 

 

というわけで、まあ経験的に知ってたことですが、pppのコントロールって難しいっていう自明な結果でしたね。

 

pppを上手に扱える人はかなりの熟達者です。目指します。練習頑張ろう

(鳴らなくてもう1回コンテニューするような人間から脱却したい)

 

 

また、師事している先生が出版されている書籍で書いておられたことなのですが、「その会場のピアノの状態が良くなくてpppの扱いが難しいとき(鍵盤によってバラツキがあるなど)は、pppを諦めることもある」とおっしゃってました。音が出ない事故が起こるくらいならダイナミックレンジを犠牲にする方が被害は少ないということでしょうね。

もちろんその分の犠牲をカバーするために辻褄が合うように他の要素で音楽の作り方を即興で変えないといけないでしょうから(じゃないと違和感が出てしまうので)、プロってのはすごいなあと改めて思うわけです。

 

自分の家のピアノだけで上手く弾きてもアカンのですわ。

どんなピアノでも綺麗に弾けなきゃいけん。

 

 

かの巨匠ホロヴィッツは自分のお気に入りのピアノを毎回持って行ってたらしいですが。

さすが巨匠、一回の公演で数億円稼ぐ男

 

わたしも宝くじ当たったら自分ちのピアノ移動させます。

 

嘘です。うちのピアノはコンサートホールに響き渡るようないいピアノちゃいます^^

 

 

てかこんな誰得な研究してる暇があったらピアノ練習しなさいよって話ですわ。

(休憩中にちょっと書こうと思ったら意外と長丁場になった)

 


次の弾き会い会は11月の北田辺ピアノサロンさんのを参加予定です。

まだ未定ですが、恐らくショパンのワルツ作品64(6,7,8番)とバラード作品47(3番)を弾く予定です。

 

 

最近ずっとシューマン弾いてたので久しぶりのショパンだ

たーのしー(なおまだちゃんと弾けていない模様)




【追記】

赤が鍵盤を弾くスピードと書いてますが、ハンマーが弦を叩いた際に出るエネルギーの誤りです。訂正してお詫び申し上げまする。


【追記その2】

1枚目のグラフが関数の式が入れ替わっていたので正しいものに差し替えました。あと何故か字が小さかったのでノーマルサイズに修正しました。ミスのプロです!ミスが必要なときはいつでも呼んでください!プロのミスをご提供いたします😊