パリ五輪が始まった。異常な熱さの日本と違い、余程涼しいのかパリ五輪の選手村にはクーラーすら無いらしい。非常に羨ましい。競技が始まると柔道で不可解な判定があったりスポーツ界における日本の不遇さを痛感させられたりする。
それはともかく、開会式の内容がツイッターなど一部で話題となった。開会式のセレモニーはポリコレ・ＬＧＢＴ・無政府主義・多様性・革命思想などをごり押しする大変不快極まる物で、全部見ていないが抜粋を観ただけでウンザリさせられる物だった。
が、それがどうした訳か「悪魔崇拝の証拠」という事になり「ユダヤ的な闇の存在が支配する大会だ」というトンデモ解釈がツイッター上とネット保守上で横行した。陰謀論とはいつの世になっても消えないが、ＤＳ陰謀論が映画ディープスロートであり、反ワクが映画インフェルノが元ネタと以前に推測したが、実はこの「闇の存在陰謀論」「ユダヤ陰謀論」にも元ネタと言える物が存在する。それが世紀の偽書「シオン賢者の議定書」である。
これはユダヤの秘密組織が世界を支配する大会の様子を描いたという体裁の「偽書」であるが、この偽書を基に一部ロシアやナチスヒトラーがユダヤ人迫害を行った。現在の謎のユダヤ財閥による世界支配だの、軍産複合体による世界の陰謀だのの源流がこの「シオン賢者の議定書」陰謀論に行きつく。
その結果、ナチスヒトラーによって莫大な数のユダヤ人の命が失われ、さらに戦後、そうした迫害の記憶が逆に恐怖心を駆り立て、イスラエルが強硬な政治や外交を繰り広げる遠因になった。今イスラエルが（政権延命の政治状況もあるが）異常なくらいに報復攻撃を繰り返すのもそうした遠因がある。
つまりパリ五輪を見て「悪魔崇拝ガー」とか言ってる連中は知ってか知らずか、そうしたナチスヒトラーと同じ偏見を振り撒いている事になる。自分は絶対に賛同出来ない。
ロシア・プーチンによる「悪魔主義」言及
そして現在、ウクライナへ侵略し莫大な数の無実の市民を虐殺するロシア・プーチンが自己の正統性を主張する為、または日米欧の協調を分断する為に、しきりに反米陰謀論を流布させていると推測している。またプーチン・ロシアは中学生や日本人を多数拉致し、核実験を繰り返し、ミサイルを乱射する北朝鮮と「同盟」を結んだ。つまりプーチンの工作は、日本にとっても北の工作として浸透している可能性がある。
そうしたプーチンがはっきりと「悪魔主義」陰謀論を焚きつけた発言がある。
悪魔思想に取りつかれるプーチン政権。原発にミサイル、ウクライナ教会の破壊。イスラム教徒と聖戦共闘か 2022/11/23(水) 8:06
yahoo
ウクライナで自称「住民投票」が行われ、四州が併合された後、クレムリンで署名式典が行われた。
プーチン氏はなんと言ったのか。西側エリートの独裁が、彼らによる自由の抑圧が、悪魔主義の特徴をもってきたと言ったのだ。
ロイターの抜粋を訳すと、「西側エリートの独裁は、西側諸国の人々自身を含む、すべての社会に向けられています。これはすべての人間への挑戦です。これは人間性の完全な否定であり、信仰と伝統的価値観の転覆です。 自由の抑圧そのものが、明白な悪魔主義という宗教の特徴を帯びてきています」と演説した。
しかも、クレムリンでの併合式典の日の夜に、赤の広場で開かれたコンサートでは、目が丸くなるような光景があった。
俳優であり、正教会の司祭であり、戦争の先導者でもあるイワン・オクロビースチン氏が登場。取り憑かれているような熱狂的な演説を行った。
「我々はこれを聖戦と呼ぶべきだ！聖戦だ！」
「ロシアにはいにしえの世界があった。ゴイダ！」
「ゴイダ、兄弟姉妹よ、ゴイダ！ 恐れよ、旧世界よ、真の美、真の信仰、真の知恵を欠き、狂人、変態、悪魔主義者に支配された世界よ。怖れよ、我らはやって来るぞ！」と叫んだ。
ツイッターやブログ上であふれ返る、西欧米国のリベラル系思想は悪魔主義であるというレールをプーチンが必死に敷いている事が伺える。引用記事タイトルは大袈裟で、それは実際には彼の生存戦略の為であろうとしか思えない。
※自分はリベラルでは無く、中道保守ですあしからず。
恐らく日米欧の分断を図りたい中露とプーチンと同盟を組んだ北朝鮮、この三者が必死に複数のアカウントを作って昔のパヨクみたいにいいねリツイを繰り返し、それを真に受けたお人よし自称保守がリツイいいね欲しさに再生産を繰り返すという状態なのであろう。
心配しなくとも悪魔など実在しないし、存在するのかしないのか怪しい悪魔崇拝などより、多数の市民を有無を言わさず虐殺してしまうプーチンの方が悪魔的である。そんなプーチンを賛美する人間こそ悪魔崇拝と言えるだろう。
訳の分からない解釈
自分がこの悪魔崇拝連呼に首を傾げる点に、少々理解を苦しむ解釈があった。例えばどの様に見ても「銀色」にしか見えない騎士騎馬をヨハネ黙示録「第四の騎士」＝青色だと言い張っている点がある。
え？ どっからどの様に見ても銀色にしか見えない物を何で「青ざめた馬」ペイルライダーに見えるのか意味が分からない。実はパリ五輪には公式サイトがあり、そこにも堂々と「銀色の騎士」と書いてある。
ttps://olympics.com/ja/news/paris-2024-olympic-games-opening-ceremony-flame-cauldron#
過去100年のスポーツの歩みを追った映像がスクリーンに映し出され、歴史的な瞬間の重要性をより一層際立たせた。この映像は、1924年のパリオリンピック以来、人類がこの1世紀で達成してきた成果を振り返るものだった。映像が市内のスクリーンに次々と映し出される中、銀色の鎧のスーツを着た女騎手がオリンピックフラッグを持ち、セーヌ川の水面を金属製の馬に乗って走るように駆け抜けた。
女騎士は陸に上がり今度は本物の馬でトロカデロ広場に到着すると、ボランティアが参加NOCの国旗を持って後に続いた。そして、国家憲兵隊の下士官フロリアン・イセールが、オリンピック旗を掲げて開会式のセレモニーを執り行った。
↑公式サイトが「銀色」と書いている。肉眼で見て青色に見える物を「銀色」と書いていたら陰謀が隠されているかも知れないが、銀色に見えるもんを銀色て書いてるから普通では？
ちなみにヨハネ黙示録の四騎士の第一の騎士は「白色の馬」だが、色味的に銀色の騎士は第一の騎士（白）の方が近いと思う。だがやはりwikiに書いている四騎士のどれを見ても開会式の銀色騎士に似ているとは思えないが。
↓ちなみに日本で「ペイルライダー」と検索して真っ先に出て来る画像がコレ
これこそまさに「青ざめた馬」の青色をしている訳で。
で自分も悪趣味だなあと感じた「首無し女性」マリーアントワネット演出？ だけど、それを言うなら「機動戦士Vガンダム」は、ギロチンがやけに出て来る。もちろんパリ五輪の開会式の様に肯定的な意味では無いが、その込められた意味が恐ろしいと感じている。
Ｖガンダムでは敵の首領がマリア・ピァ・アーモニアという女王で、その弟と娘が出て来る。自分はこれを「マリア」は火の鳥黎明編の卑弥呼＝天照であり弟はスサノオ、娘は黎明編とは関係無いが卑弥呼の娘※、台与（トヨ）であると推測している。
※歴史上は宋女・台与（とよ）または壱与（いよ）
これは黎明編を西洋風近未来に変換している訳だが、何故卑弥呼がマリアなのだろうか？
名前の由来については、監督の富野は「キリスト教圏のみならず、世界で最も多く使われている女性の名だから」「音の持っている力というものがあるように思えたし、全部そこに統治していく構造の物語を作れていったらいいなと、思っていました」と語る[22]。
などと富野由悠季は語っている様だが、自分は隠された意味があると思っている。それを知るために「マリー」のwiki項目を見てみると。
Marie
マリー (Marie) はヨーロッパ系の女性名、まれに姓。
マリアがフランス語化したものだが、フランス語での発音は長音化せず「マリ」に近い。他にドイツ語圏、英語圏などにも見られる。また、英語名のメアリー（Mary）もマリーと片仮名表記されることがある。他にモイラなどに対応する。
主な人物
聖母マリアにも繋がり好んで使われるため、「マリー・アントワネット」のようにファーストネームにマリーがつく人名は大変多い。以下は慣例的に名前がマリーのみの人物である。
Vガンダムにはやたらと断頭台、ギロチンが出て来ます。そして卑弥呼を「マリア」と呼ぶ。つまりこれは卑弥呼を「マリー・アントワネット」に擬す、なぞらえていると考えている。これは一体どういう事であろうか？
火の鳥黎明編で死ぬ運命にある卑弥呼＝天照をマリア＝マリー・アントワネットになぞらえる意図とは何であろうか？？
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