あのマッドマックス怒りのデスロードの続編(前日譚)が公開されたので、前作の感想を再投稿します。

 

 

ここから再

前回の反戦ファンタジー映画「フューリー」と言えばもう一つ、フューリーを含む近年の映画があります。

 

 

映画マッドマックス 怒りのデス・ロード、原題がwiki(マッドマックス いかりのデス・ロード、原題:Mad Max: Fury Road マッド マックス: フューリー ロード)となっていますね。

 

まあ英語の事は良く判らないですが、怒りのロードってかなりの激しい主人公像を想像しそうなのですが、主人公は割と飄々としてて、自分の車を返せとか捕まるとただ脱走したいとか、割と怒りなんて無い様な人物に見えますね。この怒りのロードとは何なのか。

 

高齢なのに若々しい内容

 

マッドマックスシリーズが好きでも何でも無い人間なので、シリーズの御約束だとか定番ネタだとか、シリーズ共通の主人公像とか知らないですが、映画単体として観た場合、非常に面白い映画であり、場面場面一つ一つが非常に中毒性があります。

 

例えるなら幼児が子供向けアニメ作品でストーリーや設定よりも、劇中の突拍子もない動きだとかダンスとかを観続ける感覚に似ているかもしれません。まあ精神年齢が低いだけかもしれませんが。

 

シーン一つ一つが一時期流行った様なスタイリッシュ映像アクションとは真逆のどちらかと言えば泥臭いアクションなのに、洗練されている様に見えますね。例えば主人公がついてきたウォーボーイの一人と連携してフュリオサ?という女戦士を倒す時に、落ちたマガジンを二人で連携してマガジンを装填して拳銃をぶっ放すみたいなシーンがお気に入りですね。あれはかっこいいです。

 

また敵側の連中が全て何か滑稽で恐ろしくなく、かと言って受け狙いな訳でも無く、ちょうど良い頃合いの力抜け加減があって、アクションシーンやカーチェイスシーンをつい見返したくなる中毒性があります。特に自分は上記のウォーボーイが「俺を見ろ」とか言いながらカッコつけるんですが、次々やる事なすことコケていく・・・みたいな昔のタイムボカンの悪役くらいにずっこけてる所とか、ぜんぜん怖くない悪役たちが面白い。特にV8と言いながら拝んだり、歯にシルバースプレーを塗りたくったり、なんか発想が若い気がするんですが、監督の年齢を知ってびっくり、えらい高齢の監督だった。

 

普通高齢の監督というのは「夢」だとか「崖の上のポニョ」だとかファンの人しか分からない作品を作っていく物と思い込んでいたので、高齢でここまで若い感覚を持った人は脅威的。高尚でも何でも無いので作品賞こそ受賞出来ないですが、アカデミー賞で6部門受賞とか偉業だと思いますよ。

 

面白さとは裏腹なあからさま過ぎる左翼内容

 

単純にアクション映画としては激面白作品なのですが、テーマ性がびっくり過ぎるくらいな陳腐な左翼性で悲しいですね。

 

一応マッドマックスシリーズにはテーマ性に共通のお題目がある様なのですが・・・。

 

本作は『マッドマックス2』と同様に、英雄誕生譚(貴種流離譚)など世界各地の英雄神話を研究した神話学者ジョゼフ・キャンベルによる著書『千の顔を持つ英雄』をテーマとしている[4]。

 

↑いやこれもう完全に関係無くなっているでしょう。昔のマッドマックス2こそ、過去の英雄譚みたいな体裁で語り部が出てきたり、現代人が戦争で未開の部族みたいな感じになっている事が表現されてたりしますが、今作は完全に「現代風刺」しかもあからさまな「左翼反権力思想」がテーマになっていますね。

 

敵ボス「イモータンジョー」とは何か

 

前日譚コミック『Mad Max Fury Road Nux and Immortan Joe』によると、本名はジョー・ムーア大佐といい、石油戦争の際のベテランの軍人で、水戦争での英雄でもあった。世界の混乱後に、仲間の元軍人たちを集め、凶悪な暴走族のライダー集団「ディープドッグ」を結成し、勢力の拡大を行う途中、”太った男”(後の人食い男爵)との遭遇から、水源がある岩山の砦の情報を得て、自らの野望のために砦を占有支配していた無法者達を討ち倒し、シタデルの新たな支配者として君臨し、先住の住民達から「イモータン・ジョー」と呼ばれるようになった。自分を神格化させ、短命な養子達には幼児期から、ジョーのために死んだら生まれ変わることができるというカルト宗教的な価値観を植え付けて手駒とし、老齢に差し掛かり若年の娘らを集め健康体の子供を産ませて子孫を残す「育種プログラム」を発案し実行に移す。荒地で人々を捕らえては彼が根城にしている砦に連れ込んだり、人々を騙して利用している。

 

物語の敵ボスとなるイモータンジョーは、シタデルという都市で水資源を独占し、水資源をちょい出しする事で民衆を操作し、さらにはウォーボーイという少年集団を配下にして恐怖支配を行っています。先ほども書いた様にウォーボーイの連中はV8という奇妙なポーズでイモータンジョーを拝んで崇拝しており、死ねばヴァルハラに行けるとか宗教的な支配まで行っています。

 

で、そのイモータンジョーの同盟相手?に拝金主義の男と武器商人がいて、連携して一定のエリアを支配していますが・・・。

 

そのイモータンジョーが元軍人という設定の時点で、これがアメリカの大統領もしくは西欧の政治家や軍人の暗喩であり、同盟相手の拝金主義の男はNY金融街を中心とする資本家の暗喩であり、武器商人はまんま軍産複合体の暗喩となります。恐ろしいレベルで9・11以後雨後の筍の様に増えた、左翼が大好きな軍産複合体批判です。

 

そしてイモータンジョーは現代の軍産複合体の暗喩であると同時に、第二次大戦でのヒトラーを中心とするファシズム勢力の暗喩でもあります。命を懸けてイモータンジョーに忠誠を誓う姿が滑稽に描かれるのは、それらを徹底的に揶揄し批判する為の計算された表現な訳です。

 

自分が大好きな能天気なハリウッドSFアクション映画では主役は海兵隊か元軍人、敵は宇宙人か中東のテロリストと定番なのに比して、もう明確に「敵はアメリカ軍人」「敵はファシズム」とされている訳です。

 

所が変じゃないでしょうか??当のヒトラーを倒したのがアメリカ軍を中心とする連合軍なのに、何故かアメリカ軍人と第二次のファシズムが同一視されていますね。こうした類型は「ハンガーゲーム」シリーズでも共通としています。またもっと古い物ではシュワちゃんのバトルランナーも同じです。本来民主主義のはずの米国の大統領や政治家がファシズムの権化として描かれる。不思議ですね。

 

こうした物を自分は「逆1984年(小説)類型」と呼んでいます。本来的な受け取りではディストピア小説の1984年を共産主義への恐怖と考えられる事が多いのに、むしろ逆にその「手法」を、左翼陣営が民主主義国の代表者や大統領をファシズム的に描く事で批判し、権威を貶める手法です。

 

ちなみに反日極左カルトNHKの宮崎アニメ「未来少年コナン」は、原作も敵側が共産主義を、主人公陣営が民主主義陣営の暗喩としているのに、宮崎駿が完全にそれを打ち消してアニメ化した、「逆1984類型」のはしりだと推測しています。

 

未来少年コナンwiki

原作は冷戦中の東西対決を背景とした、イデオロギー色の強いペシミスティックな内容であり、宮崎はこれをそのまま子供たちに見せることを嫌がったため[7]、ストーリー及び登場人物については大幅に改変・脚色が加えられている。舞台は架空の最終戦争から20年経過した世界に変更されているほか、例えば、主人公のコナンはアメリカ的自由主義社会を背負ったハイティーンの少年から豊かな自然の中で育ったプレティーンの自然児に、敵役の登場人物はロシア人を思わせる人名で社会主義国の官僚的な人物像のマンスキーやレプコから戦災孤児という背景を背負って成長したモンスリーとレプカに、それぞれ変更されている。そのため宮崎は、ハイハーバーをアメリカ、インダストリアをソ連とする原作に立ち戻っての見方には不快感を表明している[2]。

 

↑コレを一般的に「より子供向けに」等と解釈するのでしょうが、実際には敵側がソ連ロシアぽい事が気に食わぬだけでしょう。そして地球規模環境破壊の遠因として資本主義や進み過ぎた科学という事が多用されますが、それらはヒッピー的な観念で言えば、完全にアメリカの悪存在その物です。

 

対してフュリオサという存在

 

物語の事実上の戦うヒロインとして登場するフュリオサですが、これはwiki名前は「激情、情熱」、または「憤怒、激怒」を表す。という意味だとか。

 

はい、出てきました「フューリー」が。つまりフューリー、怒りの道の意味は、フュリオサの怒りという訳です。主人公もマッドマックスも特に関係無い。特に日本の邦題が「怒りのデスロード」とか珍奇な名前にしたんで、原題のフューリーがかすむという悲劇が。もう殆どノリがマッハGOGOGO!みたいなただ単に障害物バトルレースみたいな勘違いを生むだけの邦題。

 

ではフュリオサの怒りとは何なのか??設定を観ると、「親子で拉致され子供を産む相手にされるが、イモータンジョーの怒りをかい、片手を失う」という凄まじい設定。

 

言うまでも無く「フェミニズム」とX-メン等とも共通の主流と異なる少数の人々、マイノリティー「異民族・移民・難民」の暗喩というかそのまんまとなっている。

 

つまりは「大国アメリカの軍産複合体を中心とした強欲権力」による犠牲者であるマイノリティー「移民・難民・異民族」の女性の怒りというストレート過ぎる政治性を体現している訳です。映画の表現やアクションシーンは年齢を全く感じさせない若々しさ、エネルギー感に溢れているのに、テーマ性その物は、近年の真面目な物からアクションまで手垢が付き切った陳腐左翼テーマだった訳です。落差が激しい。

 

自分が多いに矛盾を感じるのは、フュリオサがマイノリティーの表現として、片腕が無い上での異常な強さ、という事をしておきながら、イモータンジョーが「虚飾の権力者」という事を表現する為に病気の肉体を白粉で塗りたくり、呼吸器の病気を抱えている事を必死に隠す存在として描かれている点です。

 

これは病気や疾患を事実上、悪のアイコンを表現するマイナスポイントとして表現していますよね。これはおかしいですね。これは自分は美女と野獣なんかが「醜い心の表現」としてビーストの姿から、最後は美しい美青年に戻ったりするのと同じだと思いますね。結局差別的じゃないかと。

 

イモータンジョーの姿は

 

自分は常々「ヘイトストーリーの悪役は左翼自身の姿」だと思っています。イモータンジョーは水資源を独占し、暴力で街を支配しています。そして武器商人・強欲金融と連合を組んでいます・・・

 

でもこれって、まんま日本のマスコミの姿ソックリではないですかね?

 

中国・韓国・北朝鮮の侵略や悪事や拉致犯罪には一切目もくれず、情報という資源を独占し、戦後左翼思想という「宗教」で国民を洗脳し、自分たちに従わない者を「週刊誌」「TVマスコミ」という暴力装置でバッシングして従わせる、さらには投資やイベントで本業以外であぶく銭を増やす事を過去繰り返す、まったくイモータンジョーその物じゃないですか。

 

自分が面白いと思うのは、日本の歪んだ反日左翼マスコミの多くが、自分の事をフュリオサ、自分の事をマックスだと本気で思い込んで、それでいながら今も必死に弱い物イジメを繰り返している事です。本当に異常です。

 

映画と現実は違うのですが、本当のフュリオサ、本当のマックスが出てきて欲しいです。

 

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