トレンドとボラティリティについて、今日は説明します。
どちらもよく聞く言葉だと思います。トレンドとは相場の大きな方向性や勢いであり、ボラティリティとはトレンドに内包される価格変動幅といったイメージが一般的ではないでしょうか?
トレンドとして上昇方向に進んでいるとしても、一方的に上昇することはなく、上がったり下がったりしながら全体として上昇していくわけです。
この「上がったり、下がったり」の部分をボラティリティと呼んでいることが多いと思います。
金融工学や経済学上の狭義の意味より、広く実際には使われているように感じます。
「ボラリティが高い状態」とか良く聞きますよね。私もたまに使います。
では、今日はここを少し深く考えてみましょう。
トレンドとボラティリティの違いってどこにあるのでしょうか?
元々の投資行動ではない、実需要の為替相場を考えてみましょう。
ドル建てで自動車を100台を1万ドルで、日本に輸入しました。
日本は、1万ドルが必要なので、円を売ってドルを買うことになります。
ドルの価値があがります。ドル円レートが上昇します。
これが毎月続けば、右肩上がりのチャートになりますね。
もしも、実需だけの世界であれば、貿易収支というのは為替変動のとても重要な指針に成り得ることがわかります。
そして投資行動の一番大きな特徴は、「買われたものは、必ず売られる。」ということです。
投資家がドルを買ったとしても、ドルを使いたいわけではないですよね?
必ずどこかで売らなければいけません。
それは、利益確定かもしれませんし、損失確定かもしれません。
ただ、買った量と同じだけの量を売らなければなりません。
実需要は、買いっぱなしです。トレンド形成の要因となります。
投資は、同じだけ買って同じだけ売るということで、レートは、行って来いで元の位置に戻るという原則になります。
つまり、トレンドを作ることはできないのです。
でも実際そんな簡単な値動きになってませんよね?
何が違うのか?というと、投資家の保有期間が様々であるからです。
ある日に、100万通貨のドル買いがあったとします。
これが全て実需ではなく、投資によるものだとします。
そして、ドル円レートが100円から110円になったとします。
でも、これがその日の終わりにみんなが利益確定で100万通貨を売ったとすれば、
ドル円レートは、110円から100円に戻りますよね。
でも、実際には、スキャル派の方もいれば、デイトレ派もいますし、長期保有スワップ派もいるかもしれません。
同様に、ある日に、100万通貨のドル買いがあったとします。
これが全て実需ではなく、投資によるものだとします。
そして、ドル円レートが100円から110円になったとします。
これがその日の終わりに、デイトレ派の方が50万通貨を利益確定し、長期派の方がそのまま保有したとします。
ドル円レートは、110円から105円に戻ります。
なので、長期保有派の方は、実需要と同じように、手放さない限り相場にトレンドとしての影響を与えていると言えるかもしれません。
ここまでの説明で何を言いたかったのか?と言うと
トレンドとボラティリティは、同じものであるということです。
自分の見ている大きな波動をトレンドと呼び、小さな波動をボラティリティと言っているに過ぎません。
その小さなボラティリティと読んだ波動も、より時間軸を短くすればそれは大きなトレンドとなり、更に小さなボラティリティが見えるようになります。
これは、フラクタルにどこまで大きくしても、どこまで小さくしても成立します。
もしも、相場の値動きが常にフラクタルであるとするならば、このピントを調節する能力があれば、どのような相場でも利益を上げていけるのではないか?というテーマの根拠として、今日は説明しました。
そして、「トレンドに乗る」とか、「順張りだとか逆張り」というのは、その人の見ているもの次第であるというのも理解できたと思います。
どこでエントリーをして、どこで利確をするというのを、値幅感覚ではなく、見ている相場の大きさに合わせて調整していけるといいのではないかと思います。そして、この辺りのピントのアジャストを常に訓練していくと、同じ時間軸でいつもトレードをしていても、レンジになったり、ボラティリティが拡大したりした時も、苦労せずに調整ができるのではないかと思います。
※つらつらと書いてしまったので、内容がわかりにくかったら申し訳ありません。時間の有る時に、校正や図の挿入をして、記事の更新をするつもりです。