推進波のチャンネルブレイク | エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率を利用して、相場の転換点をピンポイントで狙っていきます。エリオット波動については、基本から応用まで書いていく予定です。

今日は、チャネリング(channeling)についての考察を書きます。
考察中の内容のため、後日修正する場合もありますのでご承知ください。

エリオットは、このチャンネルによって、衝撃波の上と下にかなり正確なラインを引くことができると述べています。

まずは具体的に見てみまょう。


第2波が終了した時点で、始点から第2波の終点を通るラインを引きます。
そして、その線と並行に第1波の終点を通るラインを引きます。


次に第3波がこの上のラインをブレイクした場合は、ラインの再構築をします。

第1波の終点と第3波の終点を通るラインを引きます。
そして下に、それと並行に第2波の終点を通るラインを引きます。


次に、第4波が下のラインをブレイクした場合は、ラインの再構築をします。


第2波の終点と第4波の終点を通るラインを引きます。
そして上に、それと並行に第3波の終点を通るラインを引きます。


そして、このチャンネルの延長線上に第5波の終点が来ると予測されるわけです。

以上が、チャンネルによる衝撃波の目標値の予測の方法です。
次にこのチャンネルについて2つの書籍から引用します。

 衝撃波のチャネリングでは、まず最初に少なくとも3つの基準点が必要である。図2.8に示したように、第2波が終了したら、次は1と3を結び、2からそれと平行な線を引く。こうしてできたチャンネルの下側のラインは、次の第4波の予想される下限となる(多くの場合、第3がかなり延長すると、当初始点は最終的なチャンネルの基点ではなくなる。)
 もしも第4波がチャンネルの下限ラインに届かない地点で終了する、第5波の上限を予想するために、新たにチャンネルを引き直さなければならない。それには、まず最初に、第2波と第4波の終点を結ぶ。もしも第1波と第3が通常の波であれば、第3波の終点から延長した上側のチャンネルラインが次の第5波の予想される上限となる確率はかなり高い。(図2.9を参照)しかし、第3波がほぼ垂直に伸びるなど非常に強い時は、その頂点から引かれる平行な線もかなり急勾配となる。これまでの経験によれば、第1波の頂点を通るベース線によるチャンネルはかなり有効であり、そのことは、1976年8月から1977年3月の金相場のチャート(図6.12)を見ても分かる。ときに潜在的な2本の上向きトレンドラインを引いて、そのチャンネル内の波のカウントと出来高の特徵に注目し、波のカウントによって正当化される行動をとることが有効であろう
(エリオット波動入門 パンローリング)

 推進波には、チャンネルブレイクという現象が現れますから推進波の判定に非常に役に立ちます。
 まず波動のスタート地点0と2波の安値を結ぶ線を引いて伸ばします。それを第1波の高値の地点に平行移動でコピーします。3波はこの延長線上を必ず上回ります。上回らない場合は、推進波ではありません。
 次に1波と3波を結び線を伸ばします。それを2波の安値の位置に平行移動でコピーします。4波は多くの場合このラインをはみ出します。(中略)
 以上のような特徴を理解しておけば、チャートに現れている波動が推進波で間違いがないかを確認することが出来ます。
(FXエリオット波動実践投資術 実業ノ日本社)


 どちらも、推進波(衝撃波)に同じ方法でチャンネルラインを書くことを推奨しています。
前者については、「波のフォーメーションにおけるガイドライン」の章に書かれており、主たる目的としては、各波動の目標値を推測するためにチャンネルラインを使用することだと思います。
 そして、後者については、主たる目的は、推進波であるかどうかの判断にチャンネルブレイクの有無を利用することだと思います。

 以上のことから考えると、元々エリオットは推進波の波動の目標値を測定するガイドラインとして、このチャンネルラインについて利用することを考えた。しかしながら、必ずしもそのラインで波動が終わる訳ではなく、ラインを越える場合も届かない場合も想定をしていた。そしてそれらの場合については、ラインを再構築することで新たな目標値の測定を行うとしていた。
 文章からは、第4波の予想をできると書かれているが、第3波が予測できるかについての記載はない。
 そして、後者の杉田先生は、第3波が最初のチャンネルラインをブレイクすることを推進波の要件としています。第4波については、「多くの場合はみ出す」との記述になっています。

 そうすると、実際のところ、このチャンネルで第3波の終点は予測はできない。そして第4波についても、ラインに届かない場合もあり、ラインをブレイクする場合もある。第5波については、今回は書きませんでしたが、出来高によって上放れの可能性もあり予測は難しいということです。
 間違いないと言えるのは、
『推進波であれば、第3波がチャンネルをブレイクする』ということだけですね。