努力とスキルについて | エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率を利用して、相場の転換点をピンポイントで狙っていきます。エリオット波動については、基本から応用まで書いていく予定です。

『衆院決算行政監視委員会に出席し、働いた時間に関係なく成果に応じて賃金を払う新たな制度案の対象者について「現時点では1000万円が目安になる」と述べ、年収1000万円以上の従業員とすることを明言した。そのうえで「経済状況が変化する中で、その金額がどうかということはある」と語り、基準となる年収を将来的に引き下げる可能性に含みを残した。』
 これは、ヤフーニュースからの引用ですが、このやりとりを私もラジオでリアルタイムに聞いていました。
成果主義に対する賃金体系の導入の問題で、質問をしていた山井議員は、この制度の成立の際には、1000万という収入により対象に制限をかけているが、この制度が成立してしまえば、この対象制限の金額をなし崩し的に下げていくことに不安がある。そういうことはないと約束できるのか?としつこい程、首相に同じ質問をしていました。
 これに対し、安倍首相は、現在の経済ベース、物価指数においての1000万ということであり、この1000万という数字を固定するわけではなく、それらの経済情勢に応じて、額面上の1000万という数字は変わる可能性はあり得るという答弁をしていました。
 
 このやりとりについては、非常に面白いものでした。首相からYESかNOを引き出そうとする議員の思惑と、グレーな回答を白く見せようとする安部首相の回答、下手な裁判ドラマよりも面白かったですね。

 さて、この制度自体については、個人的には条件付きで賛成の立場です。
稼いだ分だけ報酬をもらえる、失敗も成功も報酬の増減という形でフィードバックされる。投資家であれば当り前の話です。

 少し前に、これもTVですが、アメリカの行動経済学の授業を放送していました。「努力とスキル」というテーマについての内容でした。
 おもしろい設問があったので、引用します。
 
 「あなたの車が原因不明で、帰宅途中に動かなくなりました。あなたは、電話帳を見て、修理工場に出張依頼をしました。
 
 A:彼は、あなたの車のボンネットを開けると、汗だくになりながら故障箇所を調べて、1時間かけて直しました。
 B:彼は、あなたの車のボンネットを開けると、持っていたハンマーでエンジンを1回叩きました、そして僅か1分で直しました。

 どちらも、料金は¥10,000です。あなたならどちらの対応を評価しますか?
 この実験では、Aに対しては正当な報酬と評価をする人が多かったのですが、Bに対しては不満を持つ人が多かったという結果になりました。

 つまり人間は、相手の努力にたいしては高い評価をしやすいが、相手のスキルについては低い評価をしやすいという結果です。日本ではなくアメリカでこの結果が出たのは意外でしたが、日本であればこの差はもっと大きかったことでしょう。
 ここからは自分の考えになりますが、このケースでは、AもBもどちらも、修理をするという同じ結果を出したのです。しかもBについては、Aもよりも59分早く仕事を終わらせたわけです。本来評価されるべきなのは、Bであるべきではないかと思います。これと同じ現象が日本の多くの企業ではあるのではないかと思います。
 Aさんは残業をせず、アフター5を謳歌している。これに対し、Bさんはいつも遅くまで仕事を頑張り、プライベートを削って会社のために頑張っている。
 どちらが評価されやすいのでしょうか?
 でも、もしもこれでAさんとBさんが同じ成果をだしているのだとしたら、会社としてBさんに残業手当を払うのは、如何なものか?となるわけです。
 従業員の立場からすれば、自分の時間を会社に費やしているのに正当にそれが報酬として払われないのはどういうことだ!とも言えます。
 それが労働者の権利であり立場なのかもしれません。

 ここからが短いですが、本題です。
 相場に参加するということは、労働者ではありません。
 何時間もチャート画面を見続けて努力すれば、報われて報酬を得られるのか?
 これは間違いです。
 自分は、毎日何時間も頑張っているのに勝てるようにならないという嘆きを聞くことも多いですが、勘違いしてはいけません。
 必要なのは、スキルです。
 そして、スキルを身につけるための目的と方向性の正しい努力が必要なのです。
 特に今から始めようと頑張っている皆さん、勝てなくてあがいている皆さんに伝えたいのは
 
 『勝つための努力ではなく、スキルを身につけるための努力』をしてください。
 スキルが身につけば、勝ちも報酬も付いてきます。
 大切なのは、自分がどれだけ頑張ったかではありません。
 どれだけのスキルを身につけたかが大切なのです。

 労働者気分で相場に参加すると、大切な時間と資金を失うことになりますので、今一度本当に自分が相場に参加する目的や意味を考えてください。