市場を完全に理解することは可能か? | エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率で相場を綱渡り

エリオット波動とフィボナッチ比率を利用して、相場の転換点をピンポイントで狙っていきます。エリオット波動については、基本から応用まで書いていく予定です。

「禁断の市場」という本の一節から
「…はたして市場をに理解するということは、どれほど現実味のある話なのでしょうか?
20世紀初頭の物理学では、量子論が出現し、ミクロの世界ではすべての現象の原因と結果が確立的にしか記述できないことが明らかになりました。また、20世紀末には、カオス理論が発展し、自然界にはマクロな現象でも予測が原理的に困難なものがたくさんあることが解明されました。
世界は、現象をブラックボックスで捉える見方が主流となりました。
…たくさんの人間と物とお金が複雑に絡み合う金融の世界を完全に理解するなどということが、どれだけ無謀なことかは明らかでしょう。金融市場とは、ブラックボックスを更にベールで覆ったようなものです。なかで何が起きているかまったくわからないだけでなく、入っていくものでさえ、不確かでよくわからない状態なのです。ブラックボックスに入っていくものは、経済指標や情報の入り乱れた新聞記事やデマなどですが、それ自体ありとあらゆる情報に左右されて、また、同時に矛盾していることもあり、因果関係を特定することは困難というのが真実です。ブローカーに聞いても、自分に有利な情報しか教えてくれません。それをどう補正すれば、公平な情報にできるのでしょう。更に不確実な要素は、ディーラーたちの市場への期待の大きさです。投資家が、良いニュースを発表した企業の株を買うのなら、市場の動きに説明が付けられます。しかし、投資家はたんにニュースだけに反応するのではなく、他の人たちが買い始めた瞬間を敏感に読み取り、そのトレンドに乗って、更に値上がりするのを待ちます。期待による群衆の動きは、経済現象特有の要素です。これは個々のディーラーの心の動きが複雑に絡んで引き起こされる群衆心理から生じるものと言えます。このような群衆心理は、量子力学によって解明された不確定性の問題よりも、すっと難解です。人間の期待というものは、ほんのささいなことで大きく膨らみもしますが、はかなくはじけてしまうこともあり、それを数学的に記述することは難しいからです。」


以上、フラクタルを分析からランダムウォーク理論に対立したベノワBマンデブロの著書からの引用です。
これは、要約すると、市場のマーケットの値動きに必要なすべての情報を入手して、分析することは困難である。
そして、仮にその情報のすべてを入力が可能で、それをシュミレーションできるスーパーコンピューターがあったとしても、カオス理論によって、ほんの些細な誤差や要因のずれによって、まったく異なる結果が出る。すべてを把握できたとしても、結果は確率的にしか答えを出せないということです。

まぁ、この部分だけ読むと、ランダムウォーク肯定にも見えなくはないですがw
この後、彼の持論によるフラクタル理論が展開でれていくわけですが、興味のある方は是非読んでみてください。ただ、この本を読んでトレードの役に立つかと言えば、まったく役に立ちません。著者自身もそう書いてますし。

今日の介入後、午後には、膠着時期がありましたね。その時期を見てこんな記事が流れました。

「政府・日銀は31日、日本経済を直撃した急激な円高を食い止めようと、外国為替市場で単独の為替介入を実施し、円売りドル買いの攻防を続けた。介入で円相場は、31日朝にオセアニア市場で付けた戦後最高値の1ドル=75円32銭から4円近く戻し、東京市場では79円20銭前後で数時間にわたって膠(こう)着(ちゃく)。「一定の水準を設定して介入する新手法がとられた」(市場関係者)が、海外勢が取引に入る夕方には再び78円台前半まで上昇し、介入効果は大きく後退した。
 「納得いくまで介入する」。安住淳財務相は介入直後の31日午前、記者団にこう語り、円高阻止に向けて市場を牽制(けんせい)した。
 通常は介入額を決めて円売りドル買いを実施するが、今回は「防衛ライン」を定めて断続的に介入を続けたもようだ。介入額は過去最高だった前回8月4日の約4兆5千億円を大幅に上回った可能性が高い。
 市場関係者からは「対ユーロでスイス・フランの上限を設定し、無制限で介入するスイス国立銀行(中央銀行)と同じ手法を一時的にとった」との見方が出た。」


ところが、しばらくして17時前には、このラインを下抜けしました。

ロングで入ったのに、大きな損失を出してしまったとのメールをいただきました。

このニュースをもう一度よく見てください。「ドルベック制の介入をしたから、膠着状態になった。」のではありません。「膠着状態になっているから、理由を探すと、ドルベック制を取っているのではないか」です。
結果論に後付で理由を付けているだけの記事です。更に言えば、それは直接的な因果関係が実証されたわけでもなく、ブラックボックスに入れたもののひとつに過ぎないのです。
「介入があった」、「外国ファンドの介入狙いの買いが貯まっていた」、「ミセス渡辺が買いあさっている」、「先週の口先介入が多すぎた」などなどの多くの要因をブラックボックスに入れたら、79.20一旦膠着の後下落という結果が出たということだけです。

今一度情報のご利用は計画的に^^