【現状について】
・景気の回復は、緩やかなペース。予測していたよりも弱い。
・労働市場関係の指標は、予想以上に弱い。
・景気回復のペースの遅さは、一時的な要因による。
⇒食品やエネルギー価格の高騰による消費マインドの低下
⇒東日本大震災によるサプライチェーン問題
・家計支出や企業の機器・ソフトウェアに対する投資は拡大。
・住宅セクターは落ち込んでいる。
・インフレは、この数か月は上向きである。
・長期的なインフレ期待は、安定している。
・失業率は高い水準にあるが、回復のペースは上向きになり、目標の水準に低下すると予測している。
・インフレは、目標水準かそれ以下の水準に収束すると予測している。
【今後の対応について】
・FF金利を0-0.25%に据え置く。
・6月末までに予定していた6000億ドルの長期国債の購入を完了させる。
(QE2の完了)
・保有している債権の償還再投資を続ける。
・定期的にバランスシートのサイズ調整や構成の見直しを行う。
【投票結果】
賛成した人
・バーナンキ委員長(ハト派)
・ダドリー副委員長(ハト派)
・デューク理事
・ラスキン理事
・タルーロ理事
・フィッシャー総裁(タカ派)
・コチャラタ総裁(??)
・プロッサー総裁(タカ派)
・イエレン総裁(ハト派)
特に目新しい意見はなさそうです。このところの悪い経済指標によって、ドル安が進んできましたが、FOMCとしては、この落ち込みを一時的なものと捉えて、今年中には回復するとの見通しです。
QE2の完了と償還金の再投資QE2.5については、予定どおりですね。
つい先ほど、バーナンキ議長発言の中で「状況が正当化されれば、FRBはさらなる行動をとる可能性」「FRBはさらに債券買い取りを行う可能性」とありました。
今後の景気が上向けば、QE2の出口戦略を探ることになり、景気の落ち込みが一時的ではないものと判断されればQE3が検討されるのではないかと思われます。
この声明によっていったんはドル高方向に向かうものと考えられますが、引き続き経済指標には注意を払う必要がありそうです。