ハワイ島ヒロで毎春開催されるメリーモナークフェスティバルといえば、フラ競技会の最高峰。ハワイの名門フラスクールがこぞって出場する、フラ界のオリンピックですね。
ちなみにメリーモナーク(陽気な王様)とは、我らがカラカウア王のニックネーム。フラが衰退していた18世紀にカラカウアが応援したことでフラが蘇った功績にちなみ、同競技会にその名が冠されています。
さて、このたびそのメリーモナーク委員会から、ちょっと驚きの発表があったのでお知らせしますね。向こう3年間、マイレやオヒアレフア、パラパライという3種の植物の競技会での使用を停止する、というものです。ハワイの森を守るため、特に減少が顕著なこの3種の回復を促すというのがその理由でしょう。
私はフラダンサーではありませんが、この発表には驚きました…。なぜなら、これらは本式のフラ競技会には欠かせない伝統植物。各フラスクールに設けられているフラの女神ラカの祭壇に決まって捧げられるフラゆかりの植物でもあり、特に古典フラには重要です。
たとえばオヒアレフア(写真)は、ハワイ島や火山の女神ペレをテーマにしたフラでは必ずといっていいいほど使用される象徴的な植物。ところが近年は木を立ち枯れさせる病気が蔓延し、ハワイ州をあげてオヒアレフアを守っているんですよね(島から島へのオヒアレフアの移動は禁じられています)。
…ちなみに、フラダンサーが身に着けるレイはただの装飾品では決してなく、歌の世界やフラの女神を体現するためのもの。きちんと理由付けをもって選ぶ必要があり、競技会では採点の対象になります。ですがはメリーモナークは今回公式に「だからといって、何十人ものダンサーが山に入ってこれらの植物を集めてこなくてもいいの。しばらく回復の期間を設けましょう」という指針を発表したということになります(この言葉通りではありませんが…)。
メリーモナークがこういった指針を示したということは、今後はこれがフラ世界の標準になるということ。ずいぶん大きな決断だったと思うので、ちょっと驚いてしまいました。
今回の発表を受けて、来年4月のメリーモナークでは、この3種がどんな植物で代用されることになるのか。その辺も、気になるところです。
