昨年、日本のシネマ賞を独占した「国宝」。アメリカでも公開が始まり、私も観てきました。
歌舞伎界の美しくもディープな話だとは知っていたのですが、想像していた映画とはかなり違っていて。素晴らしかった半面、なんともコワイ映画だな~というのが正直な感想。壮絶というか、残酷というか。道を究める人々の執念を感じさせる映画でしたね。
それにしても、主役の吉村亮、美しかったですね。そして横浜流星も名演技でした。2人が踊りの特訓をした話は聞いていました…実際、踊りも見事でした。
この2人が歌舞伎役者ではないのは、さすがの私も知っていたのですが…。でもその少年時代の男の子は、歌舞伎界から選ばれたのかと思いました。踊りも見事で。少なくとも、年老いた人間国宝役のあの方は、本物の歌舞伎役者だろう。そう思ったのに、みんなみんな俳優さん(一人を除いて)。いや、これにはビックリです。俳優って、すごい人たちなのですね!
ただ少々残念だったのは、物語の筋がこみ入っていたというか、UP&DOWNが多すぎたというか。ネタバレしないように書いていますが、原作小説をさらにばっさりやって物語自体をシンプル化していたら、必ずやオスカーを獲った作品だと思います。現在、メイクアップ部門にはノミネートされていますが、それどころか本来は総なめにしてもいいくらいの作品ではないでしょうか? 2023年の「Everything everywhere all at once」が獲ったのですから。
でもちょっと、たくさんのドラマが詰めこまれすぎていたな~。歌舞伎という大きな柱があるのに加え…。もちろん原作は新聞での連載ですから山場を増やしたのはわかりますが、映画はその辺がToo muchだった印象を受けました。
アカデミー賞総なめにごく近い映画だったと思うので、何ともそのあたりが惜しい! と残念に感じました。僭越ながら…。皆さんはどう思いましたか?
