なんだかんだありますが、今日も青空が広がっているホノルルです。

唐突ですが、ハワイで魔除けに使われる植物といえば、ティーリーフですよね。笹の葉を巨大にしたかのようなティーリーフのことは、以前から書籍などで書いてきました。ハワイでは本当によく見る植物で、学校やお役所、ホテルの庭などにも多いです。商業施設も然り!

そして最近気がついたのが、もう1つ、Apeアぺと呼ばれる巨大な葉を持つ植物も、ずいぶんあちこちに植えられているなあということです。上の写真は、アラモアナセンター。そして下は、ダウンタウンに新しくできたマリオット系ホテルの中庭です。



アぺはタロイモと同様に、サトイモ科の植物。英語で「ジャイアントタロ」または「象の耳」とも呼ばれます。実際、その葉は幅60センチ、長さ1メートルと巨大! この葉にもまたスピリチュアルな話が伝わり、昔、人間か幽霊を判断するため、アぺの葉のうえを歩かせたという逸話があります。

アぺの葉は案外もろく、幽霊がその上を歩いても何ともないけれど、人間が歩くとバリバリと音をたてて破れるからだそうです。

ちなみにビジュアル神話本「Hawaii 神秘の物語と楽園の絶景」のなかで、私は以下のようなことを書いています。

「虹のプリンセス『カハラオプナ』やマウイ島のチャンター『パマノ』の物語には、アペの葉のうえ歩かせ生身の人間かスピリットかを判定する、審判のシーンが描かれています」

高じて、アぺは魔除けに使われる、という説も。私も、それがアぺがあちこちの商業施設に植えられている理由ではないかナという気が…。

ともあれ、この巨大でもろい? アぺの葉、本当に街のあちこちで見られますので、ぜひ探してみてくださいね。チャンスがあれば(落葉したアペの葉など見つけたら)、どれほどもろいのかも、検証してみたいです!