《高台寺 利生堂の天井画》

 

清水寺界隈は 観光客でごった返すし 駐車場代もべらぼうにお高いので避けて...

土地勘のある知恩院界隈に車を停め... 観光ボランティア仲間を先導してトコトコ。

 

知恩院山門前から円山公園を横切り 豊臣秀吉の正室 北政所 ねねの終焉の地 圓徳院の前を繋ぐ ねねの道。

いつ来ても 京都らしい落ち着いた佇まいに...ホッ。

伏見城の建物は 江戸城跡、福山城跡、明石城跡...いろいろと見てきたけれど

この圓徳院にも... 伏見城の化粧御殿と前庭が 移されとったんや~。

次の機会にゆっくり来てみんとね~。

高台寺前のホテルの手水鉢ですら...絵になる~。

写真撮影禁止となっている 石塀小路をクネクネ抜けて

次に下河原通りをズンズン行けば...毎度お馴染みの金剛寺(八坂庚申堂)。

カラフルな玉のブラブラに釣られて...ふらふら

拝んだ後は  アオスジアゲハを ジーッ。

梅雨空によ~似合う。

東山艸堂でのイベント時間の前後で二度も歩いた二寧坂(二年坂)。

店々を覗いてみたけど...購買意欲をそそるものは 少なく...ささやかに葛餅だけゲット。

それにしても外人さんと修学旅行生ばっかりやん。

で、家並の向こうに見える高台寺。

その礼拝聴聞室として2016年12月に竣工した利生堂(りしょうどう)へ。 

拝観無料の文字に...ふらふら~っ。

結局 どけちなだけやん.... まっ、しぶちんとも言う。

ねねが持っていた「八相涅槃図」(高台寺所蔵)は ねねの命日がある2月にだけ公開されるけれど こちらは それをデジタル技術で立体空間に複製されて ド~ン!

沙羅双樹は 白く枯れたのが 入滅の悲しみを

葉が青々しとるのは 釈迦の教えの不滅を表しとるんやね。

柱は八本の幹で 八正道の教えの象徴やし...

生母 摩耶夫人が お釈迦様の弟子 阿那律尊者(アヌルッダ)に先導されて涅槃の釈迦に向かう構図に...  口はあんぐり。

 

《同行のHさんの写真を拝借》

受付の方 曰く ここを訪れるのは ほとんどが外人さんやげな。

特にアジアの仏教徒には馴染みの構図やもんね。

エキゾチック ジャパン!

大阪の四天王寺金堂で見た 涅槃図を彷彿とさせる 素晴らしい空間。

数百年後には ちゃんと文化財になるんやろね~。

エエもん見せてもらいました。

大阪大学の石黒教授が造った アンドロイド観音マインダーが 悩める衆生に 毎週末 般若心経を説く。 今回は平日で ざんね~ん。

 

《Hさんの写真》

次に向かったのは大谷祖廟でした。

つまり浄土真宗の開祖 親鸞聖人の御廟所(墓所)で、初めての訪問にワクワク。

東本願寺の飛び地境内なんやね~。

うちは浄土宗だけど 実は両親の実家は 共に真宗大谷派であり

ガキの頃に通った保育園が真宗大谷派のお寺さんやったんで 正信偈も諳んじているほど超馴染み。

今回参加した4人の内 二人が浄土真宗の家やったし...行きましょう...てなノリ。

ここも無料とはありがたや。

本堂へお参りに上がれば ちょうど14:30からの法要がスタートのGood timing.

浄土宗でも詠む 仏説無量寿経などの読経が 僧侶のバリトンで...ジンジン。

その後の法話にも感動してしまう齢になったかな。

阿弥陀は ア・ミータ: アは否定形 ミータは 量る...ア・ミータは無量で

...無量寿は 量り知れない命の働きと説かれて なるほど。

御文の次に『恩徳賛』の段となれば...スラスラと歌えてまったジジイかな。

保育園でも帰宅前に御文を聞いて恩徳讃やったかも。正座が終わる〜って感じ。

そんなコトを思い出したら 迂闊にも涙腺が緩みそうになり...オヨヨ。

 

《Hさんの写真》

親鸞聖人の御廟所もお参りして 何やらスッキリ。

境内から円山公園を歩きながら 坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像にもご挨拶。

実質的に 5時間半の京都 東山滞在やったけれど...

やっぱ深いわ~。

ヤマ友が提案していた東山トレイル歩き...晩秋か早春に実現しましょっかね。