《円覚寺 開基廟》

12月に他界した旧友の七七忌も過ぎ 墓が整ったとな...

ならばと 北鎌倉駅改札前に集まった会社同期 7人のジジイたち。

ホスピスを選択して半年後に逝った本人が、存命中 鎌倉散歩をしていた時に 樹木葬墓地を見つけて 即決したげな。 

そんな墓地があるのは 鎌倉幕府 執権 北条時宗が開基したという 1282年創建の円覚寺の一角らしい。

前日には 会社山岳部仲間の飲み会が日本橋であったので東京で泊まり 

集合時間より随分早く北鎌倉へ。

来てみれば...春なのに氷雨の寒い朝。

なのに 中学生の集団が ぞろぞろ。

 

《山門》

総門・山門を潜り 仏殿へ。

臨済宗のお寺さんのご本尊は 宝冠釈迦如来像なんやね~。

恭しくお参りして...暫し佇む。

仏像のお顔の部分だけが大火から救われた創建当時のありがたさかな。

そんな堂内では 中学生グループが 仏像に尻向けて イェーイ イェーイとピースサインしながら...記念写真カシャカシャ。

見れば...合掌も無しに入れ替わり立ち替わりの 傍若無人。

写真撮影は 手を合わせてお参りしてからにしましょうと 立札があったのに....。

なので つい 『 お参りしましたか~?!』なんて聞いてしまったお節介ジジイ。

心は少しモヤモヤ...そのうち氷雨もあがり...スタスタ。

何故か 突然水が溜まらなくなったという妙香池の端で 馬酔木の花をみつけてカシャ。

特別公開されとらん舎利殿は、柵の奥に 静かに鎮座。

昔の歴史教科書には国宝の円覚寺舎利殿が載っていたのに

後から来た中学生グループに聞いたら 知りませ~ん...やと。

いい国つくろう鎌倉幕府(1192年)と思っていたジジイ世代と

いい箱(1185年)が定説となった若者世代のGapかな。

黄梅院には 白梅を挟むように山茱萸(サンシュユ)とミツマタの黄色い彩。

草陰に夜半の淡雪が残る庭に 古い五輪塔

聖観世音に手を合わせて...ゆったり来た道を戻って 一旦改札口へ。

皆と合流してから 幹事 T君の先導で また円覚寺に入る。

墓参りで訪れた旨を受付に伝えれば この石垣の左へ拝観料無しで入れたんやね~...オヨヨ。

でも拝観チケットなしでは 右の階段道への進入はNGらしい。

坂を上り 

 

《同期のW君が撮った写真から》

庭をすり抜けて行けば...そこが樹木葬墓地。

大樹の下かと勝手に思っていたけれど 谷戸の奥に繁る樹々に散骨するのかな。

作法不明にて 献花して焼香して彼の墓円板に手を当てて...来たよと告げる。

人間が必ず受けねばならぬ 生(しょう)・老・病・死の四つの苦しみを 癒すにはやっぱり植物なのかもな~。 

墓前に同期が並び 記念写真なんぞも撮って 静かにバイバイ。

昼間から焼酎の蕎麦湯割りなんぞを飲み...故人を偲びつつ旧交を深める。

後は電車の中でも色んなコトを話し...ジジイは 5年振りに井の頭公園へ。

昔 義姉夫婦とランチをしたレトロなカフェに入り...ボーッ。

今回の上京では ウクレレの買い替えやら

1124年上棟の中尊寺金色堂....中央壇上の国宝仏像群を たっぷり拝み鑑賞させてもらいましたよ。

至近距離でユネスコ世界文化遺産の至宝をじっくり拝める幸せ。

建立900年特別展!... 数珠を持参して良かった~っ。

井の頭公園から飲み屋に行く途中...

義兄の趣味にあらずとのコトにて残念ながらいせやさんはpassing。

義姉の昔話をしながら 吉祥寺で義兄と焼き鳥で酒を酌み交わすうちに、酔いのせいか..その頭髪のせいか....お坊さんに見えて困った困った。

そんな故人たちを偲びっぱなしの時間は もう昨日。