こんばんは、森野たかまさです。

今日で終戦から73年。

私は毎年護国神社を参拝し、戦時中に思いを馳せます。



73年となると、当時を知る人も徐々に少なくなり、広島市でも原爆の体験をどのように伝えていくか問題になっています。


そんな中、昨年「この世界の片隅に」という映画史に残る傑作が誕生しました。

特筆すべきは、原作者が戦争体験者ではないにも関わらず想像力の羽根を広げ、当時の一般的な人々の気持ちに寄り添うような物語を紡ぎあげたこと。

そして、それを戦争を体験していない映画監督がさらに時代考証を丹念に重ね、当時の世界観を蘇らせたこと。

「実際に経験してない人間達が作ったものが、実像と近いのか」と問われると、私には分かりません。

しかしながら、丹念に丹念に、「現在から見た当時」ではなく、「そのままの当時」を描こうとしていることがよく分かり、それが胸を打ちます。

何か答えを導き出すのではなく、ありのままを想像し、ありのままを創造しようと努力する。

そんな真摯な姿勢は、同じく戦争を経験していない私は、非常に参考になりました。

現代人目線のバイアスがかかった映画も、娯楽としては決して嫌いではないのですが、現代人の使命として、常に歴史に対して謙虚でありたいと思っています。