視察2日目は伊丹市にお邪魔し、公共公通マネジメントについて学びました。
伊丹市では、全国でー早く公共施設マネジメント基本条例を制定しておられます。
施設の総量規制を図る条文を設けているのは全国でも伊丹市のみです。
明文化することで、公共サービスの集約化が求められる中、政策転換や人事移動などに左右されず、長期的なビジョンで進められるという効果があります。
何より公共施設の集約化は住民の反対も起きやすい中で、根拠データを示し、納得感を持って、前向きなイメージで進めていく上で役立っているそうです。
その後、伊丹から飛行機で北海道へ飛び、最後の視察地札幌へ。
この日は、ホテルで一泊。
朝5:00に起き、県外視察番外編として、有志で札幌市中央卸売市場に行きました。
報道にあるように、広島中央卸売市場は、いわゆる場内や場外と言われる、一般人が買い物や食事を楽しめるエリアの充実を、耐震化の為の建て替えに合わせて作ることを検討しています。
最後の視察は、「創造都市さっぽろ」についてを、札幌市役所にて学びました。
「ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN)」という機関があります。
急速な経済のグローバル化による欧州各国の文化的画一化への危機感から、ユネスコが2004年に設立しました。
グローバル化から、ローカル化に引き返そうとする世界の潮流と合わせて考えると、興味深く感じます。
もっともUCCNは、特色ある都市の相互連携を行うことから、ネットワークのグローバル化はむしろ進めている形です。
札幌としては、人口減社会という避けられない喫緊の課題がある中、都市のカや魅力を維持する為の施策であろうかと思います。
広島は、原子爆弾の投下という人類史上最悪の出来事により、皮肉なことに唯一無二な存在の都市となりましたが、それにより、都市の画一化による枚没について、比較的無頓着であったのではないかと思います。
一足飛びにUCCNに加盟とはならないまでも、「都市を特徴付ける」ことに対して、もっと敏感であるべきですね。