こんばんは、森野たかまさです( ´ ▽ ` )ノ
政党と政治家の関係は、会社と社員の関係とは違います。
議員は比例選出の国会議員という例外はあるものの、基本的には有権者から選ばれ税金で養われている存在で、直接政党が給料を払っている訳ではありません。
どちらかというと政党は個人事業主の集合体と考えた方が近いですが、もちろん完全に個々の所属議員が独立した存在でもないので、非常に距離感の説明は難しいですね。
また、政党によっても、その在り方に違いがあるように思います。
少し前までの与党自民党は、政党自体が目的化していたと言えると思います。
その時代時代で政治テーマはあるにせよ、いかに党勢を優位にして、安定政権を保つかが最重要なのです。
そんな自民党が長年政権を担っているから、日本はあまり変化がない代わりに、安定した政治が行われてきたのだと思います。
対して維新の党は、政党は手段という位置付けです。
統治機構改革の為には党の存続に拘らない。
だからこそ、大阪都構想の為に橋下市長が代表を辞するという行動がおこるのです。
橋下前代表は、党所属議員や党員の為に頑張るのが責任と考えるのではなく、大阪都構想という目標を達成することが責任だと考えているのだと思います。
政党を会社のように考えると、橋下前代表の辞任は意味が分からないと思うのですが、そう考えれば理解して頂けるのではないでしょうか。
自民党も安倍総理が本気で憲法改正をしようという姿勢が見え、政党が目的から手段化しようとしている気もしますが、「党の存続に拘らない」ぐらいの姿勢があって、初めて政党が手段化したと言えるのだと思いますし、それくらいの覚悟がなければ憲法改正など出来ないのではないかと私は考えます。
そういった意味では、小泉総理時代は例外的に自民党が政党を手段化していた時代と言えると思います。
郵政民営化を達成した代わりに、その後は本当に自民党が壊れかけていましたから。
つまりは、そういうことです。