ここ最近、池上彰さんがニュースを解説する特番が、局を問わずに頻繁に放送されています。
何度か観ましたが、小学生にも理解できるぐらい噛み砕いた説明はとても分かりやすく、こういった教養番組を民放のゴールデンで放送することは、非常にいいことだと思います。

しかし今晩の放送で気になったことがあります。

高校授業料無料化の話題の時、この政策を持ち上げた上で、
「授業料は直接家庭に振り込まれる訳ではありません。そうすると、親が本当にそのお金を授業料に充てるか分かりませんから」
といった趣旨の発言を池上さんがされました。
その一方で、直接家庭に給付される子育て支援金の話題はしません。

意識的なのか無意識なのかも分かりませんが、政治的に観れば少し偏向した番組だなと私は感じました。

この例を挙げて、テレビ局は偏向報道をやめろ!と言うつもりはありません。
私の印象では、少なくとも池上さんはなるべく事実だけを正確に伝えようとされていると感じました。
言いたいのは、どんなに中立にしようとしても、テレビ番組等は人が作っている限り、何らかの意志が入ってしまうものだということです。
私達はそれを理解した上でメディアを観なければなりません。

できるなら各局は、政党で言うところの綱領を作り一日の始まりか終わりぐらいに放送して、局の考えをはっきりと表明してもらえれば分かりやすいのですが…。