広島フィルムコミッションが、広島の暴走族を題材とした映画「BAD BOYS」の撮影支援を拒否しました。

私は政治の世界に入る前は映画スタッフの仕事をしていたためよく分かるのですが、暴走行為を撮影する場合、一時的に道路を封鎖しなければならないため、行政の支援がなければ非常に撮影しにくくなってしまいます。
道路使用許可では完全に道路を封鎖してしまうことはできませんし、市内中心部においては道路使用許可自体取りにくいかと思われます。
「BAD BOYS」という作品を完成させるには広島市の協力が不可欠と言っていいでしょう。

私は暴走行為を賛美するつもりはありません。
しかし「BAD BOYS」は原作を読んでおりますが、話の主軸は少年達の友情ドラマであり、青少年に悪影響を与えるとは思いません。
むしろ映画撮影は地域活性化に繋がるものであり、フィルムコミッションは協力すべきです。

現在作成中のリーフレットにも明記する予定ですが、映画撮影誘致の促進によって広島を盛り上げることができると私は考えております。
一番いい例が呉の大和ミュージアムです。
映画「男たちの大和」のロケを契機に建造され、今や呉一番の観光名所となっています。
<a href="http://blog-imgs-38.fc2.com/m/o/r/morinotakamasa/DSC_0218_convert_20100529001104.jpg " target="_blank"><img src="http://blog-imgs-38.fc2.com/m/o/r/morinotakamasa/DSC_0218_convert_20100529001104.jpg " alt="DSC_0218_convert_20100529001104.jpg" border="0" width="400" height="265" /></a>

確かに「BAD BOYS」は暴走行為を描いています。
しかし、私は学生時代関西の友人から「広島の人ってBAD BOYSのイメージがあって男気がある印象を持っている」と言われたことがあります。
社会悪を描いた作品なら「仁義なき戦い」もありますが、あの作品も広島弁のかっこよさを全国に広め、作品としても日本映画史上に残る名作として語り継がれています。
されに言えば、私の大好きな映画「ゴッドファーザー」はアメリカのマフィアを描いていますが、テーマは家族であり、監督の演出、俳優の演技、カメラマンの撮影技術が最高の形で融合し、映画史上最も素晴らしい作品と言っても過言ではないものとなっています。

話は脱線しましたが、暴走族を描いているから協力できないと突っぱねるのは広島にとって損です。
撮影協力をして次に繋げて頂きたいと願います。