三日間教室一期が開講

今回もおかげさまで皆さんの元気なお姿を見る事ができ

ウエスト七階ABの教室は熱い心意気でいっぱいになり  僕は嬉しく思った

 

三日間教室のカリキュラムは 一期 生花(花配りを用いて生花の基本を学ぶ)  二期 自由花 三期立花を学ぶ

三日間の性質上 講義はそれぞれにするが 

 それぞれ自分の思いの様式を学ぶのが特徴であり 良いところでもある

 

    今期の作品(花展 その他)は掲載せず 本日制作された一部を紹介

 

       

    

北海道の香りがする 松を用い 師匠の思いが強く残っている花器に

伸びやかに構成された

中央部の空間を切る直線の使いが上手い これからの成長が楽しみ

 

        

 

       

 

最近メキメキと実力がつき どの作品からも熱い情熱を感じる

アクリル花器に爽やかな花材をで合わせられた切れ味の良い作品だ

 

ヒソヒソ話に耳を向けると 二期に杜若二株の砂物に挑戦されるとか 

頑張って

 

 

         

 

いつも作品に対して真摯に臨まれる姿は立派だ 

丸めたしまがまの中から可憐な可愛い笹百合が楽しそうに歌っている

左先端の葉がピンと伸びて勢いが感じられる

 

昨日は立て花二作 杜若五本生け 今日は三本生けと頑張られた 

これからのさらなる成長が楽しみだ

 

 

        

 

おしゃれなステンレスの花器を二個用いられた それぞれが呼応して気持ちが安らかになる

これを見ていると常日頃からの勉学の深さを感じる

右のゴムの葉が効果的に働きお互いが調和していて とても素敵だ

 

 

 

     

 

莞 丸葉 杜若を使った正風体三種生けである 前日莞を二十数本用生けられたため

今日の作品には切れ味がある

これを見ていると常日頃の稽古の重要性が感じられる 

今後の活躍が楽しみだ

 

 

     

 

紫陽花を元木に使った立て花はこの季節にぴったりだ

しまがまを靡かせた ため涼やかな

優しい初夏の風が吹いている  作者の優しい心が表れている秀作

 

 

 

      

 

取り合わせには三世(過去  現在  未来) を意識することから始まる  

地元から持参された八つ手はまさにそのもので 

とれも面白い 形を作る花材は多くの教えのように構成された 

 

ところが 薔薇をためていたら折れたそうだ 

しかし作者は気持ちを瞬時にして切り替えられ中央部に短く配置された これが良い 

僕も勉強になった

 

      

 

薔薇が元木の立て花である 左右の草木がゆったりとそよぎ陽の季節にはぴったりだ

上段は大胆に下段は細やかにの教えのように素敵な作品になった 

その人となりが出ている

            素敵

 

 

    

 

一方この作品は 左右には大きく張らず 中央部を意識した作品だ 

よく拡大してご覧になられると理解できるが とても切れ味がある 

立花の出は命の根源だが 立て花もそうであると思う  見事だ

 

前作は葉蘭を生けられ 

多くの生徒さんを持たれている関係上 責任がありますと言われたその姿が印象的であった

 

 

    

 

ブラックリーフを表と裏に使われたことで  

わずかな距離で深みが感じられる

中央部が凛としているためその周りに使われた動きの花材が楽しそうに初夏の風の中で舞っている

 

 

     

 

現在発展途上の作者で 最近みるみる上達されてきた

 

強弱疎密 明暗 ともに言うことなし

見事だ

次回が楽しみである

 

       

 

なんと可愛い作品なのか まさに作者のようだ

大きな芍薬の前に紫のテッセンを用いられたことでお互いが際立っている

  この手法も今後の大事な表現になるであろう

 

 

      

 

ブラックリーフとしまがまの出会いが実に良い またピンクの薔薇の表情が素敵だ

また 右へ一枚靡かせた葉が効果的に働き 周りに優しい風を送っている

 

初日は杜若の二重生  二日目は 杜若二株砂物 今回は充実して達成感いっぱいであろう 

これからも元気で頑張っていただきたい

 

 

    学生諸君お疲れ様でした

 

二期は8月の初旬 

自由花の講義を予定しているが 再度申し上げるが三日間はみなさんが研究したい様式を学んでいただきたい

今回は参加していただきありがとうございました   感謝 

     森部 隆