本日 天守千鳥の会が開講

寒い1日であったが春の陽射しが教室に入り 快適な環境の中でお稽古ができた

その甲斐もあり それぞれに良い作品ができ 皆さんも僕も大変嬉しく思っている

 

     久しぶりのいけばな作品である

山陰松江の池坊いけばなを愛する皆さんの作品をご覧ください

 

     

 

     金森昌子さんの作品

 

最近では住宅の狭小化もあり 小振りで粋な花が好まれるようになった 

この立花は花三本で立てられている  本数が少ない分

空間構成が難解となる 作者は古典ゼミに学び

卓越した技術力 表現力があるため このような立派な作品になった

 

 

 

      

 

     佐藤範子さんの作品

 

常日頃から稽古を惜しまず 常に前向きな姿勢で臨まれる為 

堂々と しかも細かい所にも気が入った粋な作品になった

今回は昇胴に挑戦 また同じ習い物七ヶ条の二枚大葉も取り入れられ

見事な作品である

 

      

 

     

 

    長野和枝さんの作品

 

木瓜とウラジロの対応が素敵 主用の設定が見事である

上段はゆったりと  下段を回転の軸の如くしめられ 

陰陽の対比が見事だ

 

    

  

       槙原芳子さんの作品

 自宅で大事に育てられたミルクブッシュに

可愛いらしいピンクのスイトピーを出会わせられた  

より伸びやかさを強調するため沖縄シャガが使われてる

 

 

    

 

         佐藤範子さんの作品

 

小手毬とレリアの出合いが素敵だ  

ブラックリーフの前に使われた斑入りのセキショウが効果的に働いている

 

 佐藤さんは松江でお茶の大先生をされていて豊富な知識があり 

毎回伺うのを僕は楽しみにしている

今日はブラックリーフの前に使われたセキショウについて

(夜話の茶事) で床の間にセキショウの鉢をおかれるそうだ  それは臭いを包みこむ効力があるという そういえば自宅にセキショウを置くと空気が清らかになるのを思い出し 

僕はなるほどとうなずいたのである

 

 

 

      

       

 

        金森昌子さんの作品

今月末より古典ゼミ四期が開講する  そのクラス長

皆さんに優しく  テキパキと接しられている姿は立派だ

この作品は立花新風体 古典を学ばれると何処かが違うように思うのは僕だけではないだろう 今後の発展を願う

 

    

 

      

 

       角田秀子さんの作品

 

大地の息吹きが感じられ そこに春の花が舞う 作者の如く心優しい生花新風体だ

 

動きを同調させることなく それぞれが効果的に働いている

このように口の広い花器には上にて枝葉を長く出しとの教えがあるが  

まさにその如く表現されていて 見事だ

 

 

      

 

        角田秀子さんの作品

   二代専好93瓶図 (25図)

作者は日頃より二代専好を学び その表現力は大したものである

この作品は葉が十一枚使われ 大きな空間の中ではたらいている

なかなか難解なものだ 作者の構成力は立派だ

 

      

   

          金森昌子さんの作品

本日のクラス長さんは絶好調だ このほかに立て花も立てられ

この元気の源は何ですかと尋ねると  花が好きなだけですと  

さらりと答えられたのが印象的であった

 

 

 

 

    

 

         岡 和夫さんの作品

 

若い女性が生けられたのではと思えるくらい 明るく繊細な自由花だ

いけばなは花をいけるというよりも色をいけるとも言われる

まさにこの作品のようだ

 

    

 

    槙原芳子さんの作品

 

生花新風体の株分 最近は株分が流行しているように思う  

コンクールや花展では良く見受ける 右の株と左の株の呼応が要求され

この作品では  分割の構成がなされていて

両者の呼び合いがとても素敵な作品だ