3.5%の人を本気にすれば社会を変える事が出来る!アートで心を動かす【声なきラガーマン 神宮外苑2023】

「声なきラガーマン 神宮外苑 2023」
映像作家 宇佐美雅浩さんの 「Manda−la」で表現された神宮外苑

12月の早朝の撮影に参加させて頂き、昨日はトークショーで、美術とランドスケープに造詣が深い
近藤 亮介さん、宇佐美雅浩さんと、もり 愛は、
都議会での神宮外苑再開発の見直しを求め、神宮外苑の自然と歴史を守るための超党派での動きをお話しさせて頂きました。



宇佐美さんは、東大教授の斉藤幸平さんの取材から

社会の公共財産である神宮外苑のコモンズが失われようとしている
創建の理念とは真逆の開発が行われようとしている神宮外苑再開発



「3.5%の人を本気にすれば、社会を変える事が出来る」と云う言葉に感銘を受け、

デモで訴える人もいるが、
「自分はアートで49万人の心を動かしたい」と
作品に想いを込めた。



「様々な地域や立場におかれた人々とその人物の世界を表現するものや人々を周囲に配置し、仏教絵画の曼荼羅のごとく1枚の写真に収める「Manda-la」プロジェクト」



広く市民の憩いの場であり、多くのアマチュアスポーツ、六大学野球のメッカである神宮球場。
そしてラグビーの聖地 秩父宮ラグビー場が、神宮外苑開発で大きく姿を変えようとしている。

フジテレビの元アナウンサー 阿部千代さん
「簡単に人が手を加えていいものじゃないと思います。
保存するという選択肢もあるはず。」と
撮影にも参加して頂きました。



神宮外苑再開発の見直しを求める署名は、23万筆を超えています。


ラグビー日本代表
平尾剛さんの呼びかけに約2万筆の署名


元ラグビー日本代表の平尾剛さんは、
ラガーマンだからこそ、秩父宮ラグビー場の建て替えによって、
屋根ができて青空の下での試合が出来なくなる事、

今の天然芝のグランドではなく、人工芝になれば骨抜きになる。



観客席は、2万5000人収容から、4割減の1万5000人へ、大幅減であり、
そもそも、ラグビー場と呼べるのか、と問題提起しています。

イベント会場が目的かのような、ラグビーの聖地を冒涜するような大改悪になると考えます。

ラグビー日本代表初代監督の香山蕃さんのお嬢さん
女子学習院の跡地を、秩父宮さまと共に、秩父宮ラグビー場創建の際に、みんなラグビーの為に私財を投じて秩父宮ラグビー場が作られた歴史。
「(父は)激怒していたと思います」と語る。





多くのラグビー選手が、神宮外苑再開発に反対の声をあげているが、居酒屋で反対だと言っても、

連盟の手前、表で反対運動が出来ないジレンマを

【声なきラガーマン】と云う作品名に込めたとの事。

神宮外苑の近隣住民の方、樹木の専門家、
「港区は、開発の許可をしているけれど、木を切っていいとは許可していない」との詭弁。


秩父宮ラグビー場へ続く18本の樹木も、4列銀杏並木と同時に植えられた兄弟姉妹木であり、

事業者、東京都は「移植する」と云うが、樹木にとって移植は大手術であり容易くない。
イチョウは高さに比例して深く根を張る為、樹齢100年の銀杏を移植する事がどれだけ大変なことかー

国立競技場建設の際には、1500本の樹木が伐採され、130本の樹木が移植をされたが、今も現存が確認できるのはたった3本。
無責任極まり無い情況があり、

そのうち一本は、新宿区の天然記念物のスダジイは、一本あたり1400万円をかけて移植されました。



ただ、一本も気を切るな‼︎と言っているのではありません。
神宮外苑再開発の問題は、民主主義そのものの在り方が問われています。

先人達が、100年、150年先を見据えて、未来永劫守って欲しいと国家プロジェクトとして築かれた市民の、国民の、共有財産である神宮外苑が、

本来は日本で第一号の風致地区と云う、高い建物が建てられない地域であるにも関わらず、

東京都の安井技官と森喜朗氏によって、都市計画が歪められ、
国民に開かれた議論もなく、民間企業の利益のために売り払われて良いのか?

「公園まちづくり制度」により、公園の乱開発を推進しているのではないのか?

日比谷公園では既に、多くの樹木が伐られ、花壇が破壊され、三井不動産の民間の建物から、公園にデッキがかけられ、
自然豊かで都市の潤いを形成していた公園が、企業によるイベント広場に変えられようとしている。

葛西臨海公園でも、都立篠崎公園でも、
気候危機による水害リスクから都民を守る高台化が、天然のダムである樹木を伐採し、温暖化を加速させるような整備では、本末転倒です。

神宮外苑は、当時の林学、造園学の先端技術の粋を集めた、壮大な国家プロジェクトにより造られた、国民の財産です。

目先の利益のために、破壊される事を許すことはできない。

神宮外苑の創建の趣旨に則って、次の100年、200年を見据えた緑の都市、東京を守り育んでいく為に、
3.5%を本気にすれば、社会を変える事が出来る‼︎

アートの力で社会を変える‼️
東京都1400万人の3.5%    49万人の心に、メッセージが届きますように✨✨心から願います。

ぜひ、神宮外苑再会発の見直しを求める署名にもご協力をお願いします。






神宮外苑の創建の趣旨
 明治天皇と昭憲皇太后のご遺徳昭憲皇太后のご遺徳を永く後世に伝えるために、
 “全国国民からの寄付金と献木、青年団による勤労奉仕により”
 “記念建造物と、陸上競技場(現国立競技場)・神宮球場・相撲場などのスポーツ施設が旧青山練兵場跡に造成され、大正15年(1926)10月に明治神宮に奉献されました。”