【都議会環境建設委員会(建設局)質疑】3月28日は坂本龍一さんの命日。神宮外苑の自然と歴史・日比谷公園等、パークマネジメントマスタープランの改定、都市の緑と都民のコモンズ・生物多様性を守る‼

3月19日環境建設委員会報告。今定例会に付託されている議案『東京都パークマネジメントマスタープラン』について、神宮外苑・日比谷公園等の自然と歴史の保全、みどりを守るツリーバンンクについて。
街路樹の樹幹拡大について等、質疑をさせて頂きました。
今夜は、坂本龍一さんを偲んで神宮外苑絵画館前に
有志で次の世代に神宮外苑の自然と文化を守る灯火を捧げます。


【令和6年第一回定例会 〔建設局質疑〕2024年3月19日 ミライ会議 もり愛】

パークマネジメントマスタープランの改定について、伺います。


今回のパークマネジメントマスタープランの改定は、「東京グリーンビズ」、東京都の長期計画「『未来の東京』戦略」等を踏まえ、令和6(2024)年度から令和15(2033)年度までの計画期間として策定するとしています。
 「2040年代の都立公園の目指す姿」として掲げられている「豊かな緑を育み、次世代へとつなぐ公園」、「東京の活力と魅力を高め、まちづくりの核になる公園」、「都民一人ひとりのウェルビーイングに貢献する公園」という3つの都市公園の性格規定は、理解できます。

都市公園は公共事業であり、都市計画とともに都市のありようを決めるもので、長期的なビジョンが必要です。

 都市公園の利用者は、現在の世代だけでなく、将来世代の人々でもあります。そして、人口が明治時代に戻った日本、その中での東京を、再び安らぎの中で、旧くて新しい豊かな生活を送ることができるように設計しなければなりません。

長期計画「未来の東京」では、2040年の東京をイメージしていますが、それは、人口半減に向かう通過点であり、急激な少子高齢化の真っただ中の時期です。

Q1,「都立公園を取り巻く社会状況の変化」として、「人口半減・急速な少子高齢化」という変化をどの様に踏まえているか、伺います。

答弁〉A1・パークマネジメントマスタープランでは、少子高齢化の進行を示し、年齢階級別人口を推計したグラフを記載

もり愛〉Q2,2040年という人口半減の通過点であることを踏まえて、都市公園の整備を考えるべきですが、都の見解を伺います。

答弁〉A2・マスタープランは、少子高齢化の進行を示し、年齢階級別人口を推計したグラフを記載しており、これらを踏まえ取りまとめ
(表は記載されていますが、日中人口の推移であり、公園来園者の推移と見て取れ、人口減少社会における公園整備の考え方については答弁がありませんでした。)

もり愛〉明治神宮外苑は都立公園ではありませんが、都市公園に準じて扱われてきたというのが都の見解です。しかし、都市公園の整備は、100年育った明治神宮外苑の樹木を伐採して芝生に替え、新しく植えて次の100年を待つということではありません。

東京には、江戸から明治にかけての庭園があります。皇居や御苑もあります。これらをつないで、庭園都市東京を保存するというのがイコモスの勧告です。私は、東京の庭園文化が世界文化遺産になることは、とても素晴らしいことだと考えますが、
ユニセフの諮問機関である日本イコモスのヘリテージ・アラートが発出された重み、
都市計画は、都市整備局の所管との事ですが、パークマネジメントにおいて、庭園都市東京における緑の連続性という視点をもって、都立公園の整備にあたって頂きたいと要望します。

「都民と進める公園づくり」の基本は、「都民が決める。都民と進める」ということですが、都市計画公園である明治神宮外苑では、「三井不動産が決める、三井不動産と進める」であって、全く都民の声を聞かず、対話もしていません。都市公園になると対応が全く変わるのか、大きな危惧があります。

Q3,三井不動産などの大手開発業者は、芝公園や日比谷公園でも様々な計画を持っていますが、「施策11」の(1)「都民と進める公園づくり」では、これらの都市公園についても、都民に対する説明会や対話集会、専門家と都庁による討論会なども開催されるのか、伺います。

答弁〉A3, マスタープランでは、「都民と進める公園づくり」を掲げ、地域住民等の多様な主体が参加するパークミーティングやアンケート調査等を実施し、利用者の意見を公園づくりに反映。
なお、日比谷公園では、バリアフリー日比谷公園プロジェクトに基づき、都が段階的なに整備。芝公園については、お話のような計画は承知していない。

もり愛〉アンケートやパブリックコメント、オープンハウス型の説明会では、すでに行政が決定した計画の説明であって、計画策定時から、都民の声を聞く、対話型のパークミーティングの実施を求めます。

Q4,特に、日比谷公園については、施策7の(1)にある「多彩なベンチやデッキの整備などによる緑に囲まれて過ごせるポイントづくりを推進」との記述は、三井不動産が計画している空中回廊・デッキを意味しているのではないかと危惧していますが、そうではないことを確認したいと思います。いかがでしょうか。

答弁〉A4、マスタープランに記載の、「多彩なベンチや樹林の中へのデッキの整備」は多様な過ごし方ができる空間づくりの例を示したもの

もり愛〉民間ビルから公園に誘導するペデストリアンデッキですが、かえってバリアを生むものであり、バリアフリー推進の公園整備とは言えないと考えます。

ビルの谷間の都市公園にならないように、都市公園の整備に当たっては、都市計画部局と連携をしながら、都市公園の周囲の建築規制も必要だと考えます。

建築規制は、都市整備局の所管との事ですが、整備主体である建設局として、よりよい公園の整備に向けて周辺環境の制限についても連携して取り組んで頂くことを要望。
また、「施策9」の(3)「多様なニーズに対応するサービス施設の充実」では、「既存売店・飲食店の見直しを行い、民間のノウハウを活用して魅力的なサービス施設にリニューアル」とありますが、明治神宮外苑では、飲食店が歩道にせり出していることによって、銀杏並木が気候変化に順応できず、枯れてかけており、本末転倒の事態が生じています。

Q5、公園というオープンスペース、樹木が作り出す“こもれび”の安息、これらの価値を損なわない範囲内での「飲食店」という考え方が必要ですが、都の見解を伺います。

答弁〉A5,  都立公園における公園施設の整備は、公園ごとの個性、特性や利用者ニーズを踏まえて実施。
 
もり愛〉都立公園を取り巻く社会状況の変化では、世界主要都市の一人当たりの公園面積が示され、国交省の2020年の資料を基に、最も多いストックホルムでは80㎡
ワシントンDC 52.3㎡、ロンドン26.8㎡、NY18.6㎡、パリ11.6㎡と続く中で、東京の区部はソウルの11.3㎡の半分にも及ばない 一人当たり4.4㎡となっていますが、

Q6, 世界主要都市における一人当たりの緑地面積では、東京はトップ10にも入っておらず、緑地の充実度においては48か国中40位という結果を、どのように受け止めて、今回の計画策定に臨んだのかお伺いします。

答弁〉A6,マスタープランでは、「東京の緑を担う公園の整備を推進し、緑の量的な底上げと質の向上を図っていく必要がある」としています。

昨今の東京都の公園政策は、にぎわい過剰で、樹木の木漏れ日よりも高層ビルの前庭としてのイベント広場のような整備が進められ、企業の金もうけの場になっているのではないか、都民の憩いの場でなくなっているのではないかと危惧しております。

気候危機による自然災害の増加、地球温暖化を超えて、地球沸騰化の時代と言われる中、都市の緑を大胆に増やす施策は、熱中症や感染症等のリスクを減らす経済的な視点からも求められ、
NYでは100万本の緑化、フランスでは凱旋門においても緑化が進められ、パリ五輪に向けて、パリ最大の11haの公園づくりが進められています。

 昨年の日本の出生率は過去最少の75万人、一方で、昨年亡くなった方は150万人と、出生数の倍の方が亡くなる、超人口減少社会に突入している日本が、世界の潮流と逆行して
未だに東京と大阪だけでは、次々と大型高層ビル開発が進み、都市の樹木が破壊されていく事は、持続可能な環境先進都市とは言えないと大変遺憾であり、危惧しております。

Q7,都立公園において、【緑をふやす】取り組みとして、具体的な今後の取り組みについて伺います。
答弁〉A7、 マスタープランでは「都市計画公園・緑地の整備方針に基づき、新規公園の整備・開園や既設公園の拡張整備を進める」などとしている

もり愛〉現在、都立公園は84公園、2,065haですが、「多様な生物が生息する都立公園の整備」対象公園は31公園です。
都民一人当たりの公園面積が、主要都市の中でも少ない東京都において、
ネイチャーポジティブ 自然と生物多様性の損失を食い止め、回復軌道へと変える事
『東京都生物多様性戦略』では、生物多様性を回復軌道に乗せるネーチャーポジティブの実現を掲げると述べています。それは昆明・モントリオール生物多様性枠組で掲げられた2030年ミッションであり、
Q8, 自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止める為に、31公園にとどめる事なく、都立公園が都民の生物多様性の拠点となるよう、すべての都立公園において取り組みの推進を目標とすべきと考えます。見解を伺います

答弁〉A8, マスタープランでは、31公園に指定されていない都立公園においても、各公園の特色に応じた希少生物種の保全や生物情報の蓄積などに取り組むこととしている。

もり愛〉令和6年度予算では、都市整備局の事業ですが、「緑あふれる公園緑地等整備事業補助制度」に4億円、今年度の新規事業として「特別緑地保全地区買取等補助制度」として20億円の新規事業に予算が付いたことは、相続等で次々と地域の緑が姿を消している現状に、以前より地域に根付いた民有地・屋敷林等の保全を求めてまいりました。
所管局は異なりますが、公園用地の確保に向けて、連携して取り組んで頂くよう、要望いたします、

2040年の都立公園の目指す姿では、東京の緑を【まもる】【増やす】【かえる】の3つの視点からマネジメントを進めるとしています。そこで伺います。

【まもる】では、東京の緑を守る、安らぎ、命と暮らし、歴史と文化を守るとして
「ツリーバンク」が新たに設置されたと書かれていますが、都市整備において、これまでも多くの樹木が移植されてきました。
例えば、国立競技場建設においては、1500本が伐採され、200 本が移植されましたが。多くは人工地盤上へ移植され、大地との水循環が遮断された土壌では、森の生態系が再生されず、「移植前の美しい樹形を生かしたい植樹樹」と確認できたのは、新宿区の天然記念物であるスダジイを含め、わずか3本であったと石川幹子教授も指摘をされており、私も視察をさせて頂きました。

「ツリーバンク」という名称ですので、銀行で預けたお金が消えてしまったら大問題です。どこの公園から、どの樹木が「ツリーバンク」に預けられ、新たな公園で根付いているのか、しっかりとリスト化・データ化して、移植後の追跡が出来るような管理を要望します。

移植は、樹木にとって、枝や幹、時には幹を切断するため、樹木は大きなダメージを強いる行為であり、その樹種ごとにあった土壌の生態系が適しているか、
「移植前よりも良い環境の場所へ移すのが基本」であると、東京農業大学浜野教授が指摘をされています。

都立公園だと、現在日比谷公園においても、葛西臨海水族園においても、多くの移植の計画があり、都立公園ではありませんが、都市計画公園である神宮外苑再開発もあります。
Q9,ツリーバンクにおける、樹木の受け入れ・保管場所について、どのように想定されていますか?

A9, 「ツリーバンク」は、都立公園や海上公園の再整備に伴い移植が必要となる樹木をツリーバンク用地に受入れ、一時的に保管
 神代植物公園の未開園地を「ツリーバンク」用地として確保

また、建設局が行っている東部低地帯、都立篠崎公園の嵩上げ事業においても、多くの樹木が伐採をされた経緯があります。

Q10,ツリーバンクにおいて、(伐採する樹木)、移植する樹木は、どのように選定されるのか伺います。
A10, 移植が必要となる樹木は必要に応じて専門家の意見を聴取
敷地内等に移植先が確保できない場合、「ツリーバンク」用地を活用

今年度の新規事業として、ツリーバンク事業の予算規模は4000万円が計上されており、先ほどのご答弁であった神代植物公園における整備費用とのことでしたが、
新宿区の天然記念物であったスダジイについては、1本1400万円をかけて保全が行われたと聞いており、大きな樹木における移植に際しては、神代植物公園への1本あたりの移植費用もかなり高額となると考えます。

年月を重ね育まれてきた大きな樹木こそ、地域のシンボルツリーとして長年地域に愛されてきた樹木です。改めて、出来るだけ現地保全してほしいと改めて要望します。

また、移植の際には必要に応じて樹木医等の専門家の意見を聴取するとしております。
以前、『映画杜人~環境再生医 矢野智徳の挑戦』という映画を見て、樹木一本一本を、命として、大切に向き合う姿に、劇場で涙が止まらなかったのですが、ぜひ、樹木の行政に関わる皆様にも、見て頂きたいです。

 第3回定例会で小池都知事は、「開発が進む都心部の緑はむしろ増加している」
「森や彩り豊かな草花をオフィスや住宅に寄り添うようにあしらい、六万平方メートルを超える緑の空間が新たに生まれている」との発言がありましたが、
大地に深く根を張り、大地の水脈から水を吸い上げている樹木と、人工地盤にあしらわれた緑では、同じ面積でも、CO2の吸収や、グリーンインフラとして、降った雨を吸収する役割は、大きく異なると考えます。

 29pの〈都立公園の緑〉について、日差しを避けてくつろげるよう広場に木陰を提供すること。とありますが、海外の公園に比べ、日本は、公園も街路樹もそうなのですが、樹冠が小さい樹木が多いように感じます。

作業前の写真では、生き生きとした緑と、木陰がありますが、作業後の写真では、枝が切られ、樹冠が小さく、夏の暑い中、下を歩く人にとって、十分な木陰とは言えないと考えます。
Q11,以前より、樹冠拡大の取り組みを求め、五輪に向けて、センターコアエリアを中心とした樹冠拡大の取り組みが行われておりましたが、都立公園の樹木についても、一層の樹幹拡大に取り組んでいただきたいと考えます。見解を伺います。

A11, 公園の植栽は、公園の多様な役割を効果的に果たすよう、公園ごとに求められる機能等を踏まえて、樹木の除伐や剪定など維持管理を実施。
〇 歴史と文化を守る〉として、文化財庭園の保存・復元と管理の充実に取り組むとしています。
文化財保護法に基づき、名勝などに指定された浜離宮恩賜庭園など9つの文化財庭園を次の世代に引き継ぐ事、私も2月末に母と伺いましたが、松竹梅と菜の花が満開で、本当に見事な四季の花々を満喫させていただきました。

「日比谷公園や上野恩賜公園では、歴史的文化的な価値を継承し、緑を守りながら、将来の都民に引き継ぐため、誰もが利用しやすく楽しめる公園へ進化させる。としていますが、

開園から120年、国内初の洋風近代式公園として開園し「公園全体が文化財のようなもの、樹木を大事にした設計者の意図をくんで歴史ある樹木を後世に残してほしい」と切なる願いが聞かれます。日比谷公園においては、2021年に、にれのき広場の23本の樹木が伐採をされました。
バラについては、移植をされたとの事ですが、「日比谷公園の歴史と1000本の樹木を破壊しないで!」というネット署名は、すでに2万300筆を超えています。

日比谷公園には、人々の手によって育まれた森があり、開園以来、100年以上にわたり公園を見守ってきた楠木の大木など、都市の貴重な緑です。

にれの木広場は、すでにアスファルトの酷い地面になり、昨年も猛暑が続いた中で、都市の公園の緑を伐採し、照り返しの熱いアスファルトに変える公園整備は、バリアフリー化とは程遠く、長年都民が親しみ憩いの場であった公園を破壊し、民間のイベント広場整備になっているのでは、とても「歴史と文化を守り伝える」公園整備とは言えないと考えます。

明治35年に作られた「三笠山」の情緒ある山の風景が、どこも同じようなイベント広場に変えられる事は見直すべきであると、これまで議会でも多くの声が上がっています。

先の予算委員会でも、インバウンド事業、ナイトタイムの起爆剤としてプロジェクションマッピングに巨額の予算が投じられ議論がありましたが、
インバウンドで海外の方から魅力的であると重んじられるのは、作り物ではない、日本で長い時間をかけて育まれてきた歴史であり文化です。
それを壊してしまうのは、本末転倒であると考えます。
Q12, 日比谷公園整備において、都はどのように歴史的文化的な価値を継承していくのか、改めて伺います。

A12,日比谷公園の整備にあたっては、120年の時代を経て積層した魅力に更に磨きをかけ、歴史的文化的な価値を継承しながら、誰もがより楽しめる公園に進化

もり愛〉歴史的文化的な価値を継承するというのであれば、改めて三笠山の保全、計画の見直しを強く要望します。

 Q13、日比谷通りの街路樹とともに400から500本の樹木が伐採される事が危惧をされておりますが、これらの歴史的樹木はツリーバンクで移植されるのか、都の見解を伺います。

A13・整備については、エリアごとに段階的に進めることとし、樹木調査についても、エリアごとの段階的な整備に合わせて実施
  ・公園の植栽は、公園の多様な役割を効果的に果たすことができるよう、樹木等を植栽し、育成
・植栽した樹木が健全に生育し、植栽の目的・機能が十分に果たされるよう、樹木の除伐、剪定など、植栽の維持管理を計画的に実施
  ・日比谷公園内の樹木について移植が必要となる場合には、樹木診断を行った上で公園内に移植するなど、適切に対応
  ・街路樹についても、同様の考え方が基本,

〇安らぎをまもる〉
公園施設の整備、維持管理として、誰もが安心して利用できる公園づくりが求められます。
Q15, 日比谷公園での思い出ベンチの設置は、耐久年数を過ぎて、撤去されましたが、今後も、子どもの誕生や都民のメモリアルとして新たな思い出ベンチや、マイツリー制度など、都民と共に公園整備と緑を増やす取り組みは、都民参加型で公園に愛着を持てる良い取り組みであると考えますが、都立公園における、都民民参加の公園整備の取り組みについて、見解を伺います。

 A15, マスタープランでは、公園整備後の使い方を先行体験するイベント等を通じ、日頃公園を利用している方々の生の意見を聞くなど、利用者と共に考える公園づくりを進めることとしている。

 明治公園の周辺に設置されたベンチが、排除アートになっているとの指摘がありました。確認をさせて頂いたところ、都立公園に設置されたものではなく、民間が設置したものとの事でした。

座る部分には、手すりでもなく、◎が3つせっちされており、路上生活者が横になれないよう排除するようなデザインになっているベンチ、アーチ形でバランスを取らねば座っていられないデザインのものも最近見られます。地元でも、駅前広場がたまり場になって居たことから、長時間滞留できないよう、ポールに寄りかかるだけのものに変わりました。デザイン性に優れたものもありますが、公共空間においては、誰もが利用しやすいベンチを設置していただきたいと要望します。

Q16, 公園のトイレの洋式化について伺います。
令和10年までに、全公園で実施予定となっておりますが、合わせてベビーベットでは
介助できない障がい者のためのユニバーサルシートの設置を求めてまいりました。
都立公園における整備方針について伺います。

A 16,だれもが遊べる児童遊具広場の整備と合わせた、近傍のトイレへの設置に取り組んでおり、パークマネジメントマスタープラン(案)にもそうした方針を記載している。

Q17, 子ども達が思い切り遊べる、多様な公園づくりが求められます。
都立公園では、インクルーシブな公園の設置を進められており、障害のある子もない子も一緒に遊べる環境整備のモデルとなっている事は、素晴らしいと考えます。
子ども達の自主性を見守るプレイリーダーの役割は重要です。
今後の都立公園におけるインクルーシブな公園の設置とプレイリーダーを今後どのように活用していくのか、計画を伺います。

A17,
・都立公園では遊具広場の改修等の機会を捉え、だれもが遊べる児童遊具広場を整備するとともに、遊具の体験会の開催時にプレーリーダーを活用するなど、誰もが気軽に楽しめる環境づくりを進めている。
・今後も、こうしたハード、ソフト両面からの取組を通じて、インクルーシブな公園づくりに取り組んでいく。

もり愛〉体験会等のイベント開催時にプレイリーダーを活用するとのご答弁でした。
障害のある子もない子も、誰もが一緒に安全に遊ぶことが出来る環境整備に向けては、
常設のプレイリーダーの設置をもとめ、ぜひ自治体とも連携して整備の推進をよろしくお願いいたします。

「都民ときめる、都民と進める」を標ぼうする都として、計画段階から、都民と進める公園づくりを求めてまいりました。都立公園における多様化する社会への対応
次世代を担う子ども目線を大切にした取り組みの推進、子育て環境の向上に資する場としての活用が求められます。
Q18, 東京都こども基本条例にもあるように、こどもの意見をどの様にまちづくりに反映させていくか。子ども目線を、どのように都立公園づくりにくみ取っていくか伺います。
答弁〉A18, マスタープランでは、都民と進める公園づくりを掲げ、子供が遊具の設計などに参加できるワークショップを開催するなど、利用者と共に考える公園づくりを進めることとしている。

Q19, パークミーティングの開催に際しては、幅広い主体が参加できるよう、地元自治体とも連携しながら、アンケートを取るのみならず、対話型のワークショップとなるよう求めます。
また、公園整備後ではなく、整備段階から地域住民の声を丁寧に聞き、見直すべきは見直し、都民と共に丁寧に公園整備を進めて頂きたいと考えますが、見解を伺います。

答弁〉A19,
・都立公園では、地元自治体等が参加するパークミーティングを開催し、意見交換
・また、都立公園では、整備段階からオープンハウスを開催するなど、様々な方々に公園への意見を聴く取組を実施。