利便性なし・空港直通無理・財政危惧「新空港線(蒲蒲線)計画を考える会」馬場良彰さんよりお話を伺い、参加者の皆様と政策懇談会に参加。

8月7日、8/17日「新空港線(蒲蒲線)計画を考える会」馬場良彰さん勉強会へ。
もり愛は、大田区長選挙、都議会議員補欠選挙においても、蒲蒲線の見直しを求め、声をあげてきました。
その選挙結果を見ても、得票率は、早期実現を求める39.6%に対し、ストップ24.8%+見直し35.6%と、6割の区民が見直し・ストップを求め、
新空港線に対する区民の疑問、懸念の判断が大多数となりました。

新区長は、区民に丁寧な説明が求められます‼︎

ところが、そういった区民の不安に真摯に応える事なく、8月の大田区報では、新空港線でまちづくりが進むのだと、都合の悪い真実は伝えずに、まるで夢物語の様な絵が描かれています。

もり愛もこの間、東京都都市整備局と、新空港線事業の現在の取り組みの進捗状況等について、政策懇談をさせて頂きましたが、

東京都としては、第1期工事の1360億円部分の、
国・事業者・地方自治体で1/3づつ費用を出し合う地方負担分の、都区の費用負担割合の都:3、区:7の合意が取れただけで、
国交相の認可を受けるための「速達性増進計画」すら、未だ国に提出されておらず、

JR羽田アクセス新線の開業が2031年と具体化をされる中で、
当初見込まれていた需要が本当にあるのか?
事業採算性の見直しから、しっかりと情報公開の上で進められなければ、

人口減少社会の中で、第三セクターが主体となった交通事業の採算性
17年で黒字化すると云う数字の根拠も、納得のいくエビデンスが示されていません。

「大田区の新空港線を巡って、区民から疑問や反対の声が上がり、これを無視して強引に進める区の姿勢が大問題になっています。

この間、もり愛も、東京都都市整備局の交通政策の担当者と、蒲蒲線の進捗状況と現状の取り組みについて、意見交換を行いましたが、
国交省への「速達性向上計画」の提出を行い、国交省のお墨付きを得て
初めて事業認可が下りるもので、現在は、その為の計画書の提出も未定である状況があります。

この間話されてきた、1,360億円は、第一期工事のみの予算であり、

8月1日号の「おおた区報」の【蒲蒲線特集号】では、あたかも直ぐに着工すれば、沿線まちづくりが進んでバラ色✨かのような紙面に、

「蒲蒲線は、もう着工しているの?」「もう進んでいるんでしょ?」との、
区民・一部議員さんも「すでに着工していると思っていた」とおっしゃる新人さんがいるくらいの、疑問の声も聞かれます。

京急蒲田と東急蒲田の、路線の幅が違う為、第二期工事については、様々な技術的な課題もある中で、総工費が一体どの位になるのか、物価高、原材料の高騰、人件費と建設人材の不足、それだけの投資に見合う需要があるのか、全貌は全く明らかにされていません。

事業採算性が見いだせなければ、第2期工事で空港につながる為の道筋は、まだまだ遠いとの印象を受けます。

大田区からは、一方的な良い情報しか伝えられない中で、
区民の皆様と、現状の事実に向き合い、区民の皆様の生活の利便性と、地域住民の皆様と共に、まちづくりが進むよう、その前提となる情報公開は、民主主義の基本です。

正しい情報公開と共に、今後のまちづくりについて、共に考えるプラットフォームとして、地域ごとに、蒲蒲線と地域のまちづくりを考える会が立ち上がって、課題を深め、一度着工してしまえばずっと赤字事業となりかねない現状に対して、事実を検証したうえで、引き続き、区民の皆様と共に見直しを求めて参ります。